読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

読書 作家別は行

虚像の道化師 東野圭吾著 文芸春秋 2012年

『ガリレオ』シリーズ第7弾。 幻惑す(まどわす) その新興宗教の教祖は「念」を送ることで相手の心を浄化するという。取材記者の目の前で、幹部の一人が窓から飛び降りて死亡した。教団の金を使い込んでいたことを、教祖の念で追及した末の結末だった。記…

まったなし 畠中恵著 文芸春秋 2015年

『まんまこと』シリーズ第5弾。 まったなし 西松家支配町からの祭りの寄進が集まらない。西松家の支配は町名主を継いで間もない16歳の哲五郎、その相談に乗るために麻乃助にまでとばっちりが回ってきて、忙しいことこの上ない。西松家手代・辰平にも小言を…

竜宮電車 堀川アサコ著 徳間書店 2015年

連作短編集。 ネタばれになってるかも、すみません; 竜宮電車 出勤した会社は倒産していた。社長は逃げて、共同出資者の部長は放心状態。五年間同棲中の彼女にその話をすると、彼女は出て行ってしまった。唯一の肉親である叔母は入院中で、その見舞いに行っ…

ナミヤ雑貨店の奇蹟 東野圭吾著 角川書店 2012年

連作短編集、になるのかな。 ネタばれあります、すみません; 第一章 回答は牛乳箱に 押し込み強盗をやらかしてとある廃屋に逃げ込んだ敦也、幸平、翔太の三人組。そこにはナミヤ雑貨店という看板が掲げられていて、老主人は40年前、近所の小学生たちの悩み…

大奥の座敷童子 堀川アサコ著 講談社 2015年

ネタばれになっているかも、すみません; ときは一八五四年、徳川家定十三代将軍の時代。 野笛藩一の美女・14歳の今井一期は、江戸城大奥に潜入し、野笛出身の座敷童子を連れ戻してくるよう命じられる。 ところが江戸に来る途中で黒袢纏の男たちに拐かされそ…

萩尾望都対談集 2000年代編 愛するあなた 恋するわたし  萩尾望都著 河出書房新社 2014年

萩尾望都が2000年代に行った貴重な対話集。吾妻ひでお、よしながふみ、恩田陸、庵野秀明、佐藤嗣麻子、大和和紀、清水玲子の豪華7名に加え、漫画家・ヤマザキマリとの新規対談も掲載! 【目次】 ◆第1章 吾妻ひでお 「SF妄想世界の旅」 ◆第2章 よしながふみ …

えどさがし 畠中恵著 新潮文庫 2014年

『しゃばけ』外伝。 五百年の判じ絵 いつの間にやら「佐助」と名乗っていた犬神。自分をこの世に生み出してくれた弘法大師も亡くなり、何百年もあちこち旅を続けていた佐助は、三島宿でどうやら自分宛らしい判じ絵が、茶屋に貼り出されているのを見つける。…

楽園のカンヴァス 原田マハ著 新潮社 2012年

ネタばれになってる気がします、すみません; 早川織絵、43歳のシングルマザー。岡山倉敷の大原美術館で監視員として働いている。その彼女が、アンリ・ルソーの展覧会開催のための、交渉役に名指しされた。指名したのはニューヨーク近代美術館のチーフ・キュ…

幻想探偵社 堀川アサコ著 講談社 2014年

『幻想』シリーズ4作目。 中二の夏、野球部のエースとして夏季大会準優勝を決めた中井海彦。だが父親からはあくまで内申書のための部活としてしか認められず、海彦は精神的なスランプに陥ってしまう。部活を休んでたまたま出くわしたのが、クラスメイトの楠…

すえずえ 畠中恵著 新潮社 2014年

『しゃばけ』シリーズ第12弾。 栄吉の来年 栄吉にお見合い話が持ち上がったとか。しかも色々不穏な噂が飛び交っている。何が真実なのか若旦那も気になって栄吉を訪ねてみると、見合い相手のために金の都合までしている様子。騒動に巻き込まれ、若旦那一行は…

不思議プロダクション 堀川アサコ著 幻冬舎文庫 2014年

青森の弱小芸能事務所を舞台にしたファンタジーミステリー。 第一話 ものまね シロクマ大福は、青森を活動の場とするものまね芸人。東京に打って出る度胸はなく、さりとてこのままでいいのかと悶々と過ごす日々を送っている。 ある日、司会した地元銀杏銀座…

予言村の転校生 堀川アサコ著 文春文庫 2014年

竜胆市のしがない市役所職員だった父親・育雄が、故郷・こよみ村の村長選挙に出る、と言い出した。先日亡くなった祖父の後を継ぐと言う。母親も娘・奈央も大反対、だが育雄曰く「もう村長になるのは決まってるから」とのこと。こよみ村には門外不出の「予言…

マスカレード・ホテル 東野圭吾著 集英社 2011年

ネタばれあります、すみません; 都内のあちらこちらで起きている殺人事件が三件、被害者に共通点はなく殺害方法もばらばらだが、死体の傍には謎の数字が羅列された紙片が落ちていた。それが殺害場所を表している、と気付いた警察は、そこに潜入捜査官を配置…

真夏の方程式 東野圭吾著 文藝春秋 2011年

『ガリレオ』シリーズ長編。 ネタばればりばりあります、すみません; ひと夏を伯母の旅館で過ごすことになった小学五年生の恭平は、行きの電車の中で物理学者・湯川と出会う。これから行く玻璃ヶ浦での海底資源発掘調査に参加すると言う湯川。彼もまた、恭…

麒麟の翼 東野圭吾著 講談社 2011年

加賀刑事シリーズ。 ネタばれになってる気がします、すみません; 日本橋装飾柱、麒麟の像の下で、胸をナイフで刺された男が発見された。近くの地下通路で刺された後、自力でこの柱の下まで来て息絶えたらしい。 男の名前は青柳武明、建築部品メーカー『カネ…

人類資金 Ⅵ 福井晴敏著 講談社文庫 2014年

『人類資金』第六巻。 ネタばれあります、すみません; 暢人(のぶと)は捕らえられた。それを黙って見送るしかなかった石(せき)、人生最後の猶予を与えられた本庄、帰国と同時に美由紀に拘束された真舟。絶体絶命の男たちはそれでも暢人を救うため、そし…

プラチナデータ 東野圭吾著 幻冬舎 2010年

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺されたのは、そのシ…

たぶんねこ 畠中恵著 新潮社 2013年

『しゃばけ』シリーズ第12弾。 跡取り三人 大勢の商人が集まった新年会で、若だんな他二名の若者がお店の跡取りのお披露目をした。その場にいた岡っ引き・大貞の提案で、大貞の家に三人とも住み込んで、自分の才覚でお金を稼ぐことに。寄席でお菓子を売って…

人類資金 Ⅴ 福井晴敏著 講談社文庫 2013年

『人類資金』第5巻。 資本という魔物に食い尽くされつつある世界を救うには。呪われた遺産『M資金』の継承者たる自分がなすべきことは。 求道者のごとく問い続けながら世界を彷徨していた笹倉暢人(ささくらのぶと)は、流れ着いたアジア辺境の小国でついに…

素直さと向上心で、求められる人財になる 本田賢広著 SMBCコンサルティング株式会社 2014年

「素直さと向上心、リーダーシップや起業家精神を持ち、求められる人財社員になる」ために必要な心構えや働き方、一瞬一瞬を大切にする生き方などについての本 (前書きより) …だそうで。 会社の課題図書で回って来た本。 これで感想文を書かなきゃいけない…

人類資金 Ⅳ 福井晴敏著 講談社文庫 2013年

『人類資金』4冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; 思いがけずロシアで出くわしたのは、6年前から真舟(まふね)を恨み執拗に追っていたヤクザ酒田だった。間一髪逃れた真舟だが、『M資金』を盗み出す大博打の最終局面で再び窮地に陥る。観念した真…

人類資金 Ⅲ 福井晴敏著 講談社文庫 2013年

『人類資金』第三巻。 ロシアのファンドマネージャー鵠沼英司(くげぬまえいじ)は簿外取引を繰り返し、小国の国家予算並みの赤字を抱え込んでいた。本部の査察が入り絶体絶命となった鵠沼は窮地から逃れるため、国家間の恐ろしい陰謀に荷担するが――。 真舟…

人類資金 Ⅱ 福井晴敏著 講談社文庫 2013年

『人類資金』第二巻。 謎の男“M”に盗み出してほしいと依頼された『M資金』。かつて育ての親を死に至らしめたその存在に四半世紀ものあいだ呪縛され続けてきた真舟は、“M”との接触を機に日本の地下に蠢く力学の奔流に呑み込まれていく。 “M”の腹心・石優樹の…

人類資金 Ⅰ 福井晴敏著 講談社文庫 2013年

終戦の日、日銀の地下倉庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。 70年の歳月が流れ、M資金詐欺を生業とする真舟雄一の前に“M”と名乗る男が現れ、とてつもない計画を持ちかける。「あなたの技術を…

明治・妖モダン 畠中恵著 朝日新聞出版 2013年

江戸が終わって20年、銀座を舞台に繰り広げられる妖怪譚。 ネタばれあります、すみません; 第一話 煉瓦街の雨 銀座煉瓦街の一画にある牛鍋屋 百木屋に今日も常連が集まっている。うちの一人、下谷のお目当ては百木屋の看板娘・みなも。だが、店主で兄の百木…

新参者 東野圭吾著 講談社 2009年

ネタばれあります、すみません; 東京、日本橋のマンションでひとり暮らしの40代女性が絞殺された。二年前離婚して、翻訳家として一人立ちし始めた途端の事件。この町に赴任したばかりの刑事・加賀恭一郎が事件の謎を解き明かすため、未知の土地を聞き込みに…

謎解きはディナーのあとで2 東川篤哉著 小学館 2011年

人気シリーズ第二弾。 ネタばれあります、すみません; 第一話 アリバイをご所望でございますか ビルの踊り場で、女が殺された。目撃者の証言から、犯行時刻は午後7時45分から9時までと判断、しかし第一容疑者の元恋人にはアリバイがあった。麗子の話を聞い…

ポンチョに夜明けの風はらませて 早見和真著 祥伝社 2013年

ネタばれあります、すみません; 大雪の所為で、岡山で受験している友人が、卒業式までに帰って来られそうもない。折角四人でバンド組んで、卒業式のステージジャックをしてやろうと思ってたのに。 北川又八はジャンボこと森田公平と共に、神山仁を迎えに行…

夜明けの街で 東野圭吾著 角川文庫 2010年

単行本は2007年刊。 ネタばれあります、すみません; 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる――。 建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に堕ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部…

カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾著 光文社 2010年

ええとですね、この作品を気に入られた方は、記事を読まれない方がいいかもしれません; ネタばれあります、すみません; 緋田風美、19歳、アルペンスキーのトッププレイヤー。やはり国内トップレベルのスキー選手だった父親・緋田宏昌の指導を幼い頃から受…