読書 作家別やらわ行
理にかなったものは美しい25個の生活道具とそこに隠されたブツリをひも解く、風変わりで、やさしい、物理学の入門書。 身の回りのものはすべて自然の原理や法則のもと成り立っています。役に立たないと思われがちな中学・高校で習うブツリが、 実はさまざま…
インタビュアーは山本文子氏。 全編語り下ろし、漫画家よしながふみ初のインタビュー本! 20時間超のインタビューを通して語られる、『大奥』『何食べ』へと至る幼少期からの歩みと一貫した仕事への思い、日々の生活での気づき、家族という集団に向けるまな…
作家にまつわる連作短編集。ネタばれあります、すみません; 幸福な作家など存在しない――山白朝子による業界密告小説。私の職業は小説家である。ベストセラーとは無縁だが、一応、生活はできている。そして出版業界に長年関わっていると、様々な小説家に出会…
「キリストを基督と書くのはなぜ」「愛の意味が昔と今では違っていた」「接吻は聖書から出た」「天国は当初テンコクであった」…… 聖書が出典の日本語100項目を、テレビなどでもおなじみの日本語の俗語研究の第一人者が解説。もともとの意味を解説しながら、…
本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。で…
シリーズ2冊目。 ネタばれあります、すみません; 図書委員の堀川次郎と松倉詩門は、返却された本の中に栞の忘れ物を見つけた。押し花をラミネート加工した手製らしき栞、その花がトリカブトだと松倉は気付く。 持ち主は花の危険性を知っているのか、返す時…
文学史&エンタメ史の未確認混沌時代(ミッシング・ピース)! 東海道中膝栗毛」の弥次喜多が宇宙を旅行する、「舞姫」の主人公がボコボコにされる、身長・肩幅・奥行きが同じ「豆腐豪傑」が秀吉を怒らせる――明治・大正時代、夏目漱石や森鷗外を人気で圧倒し、…
日本ファンタジーノベル大賞2021大賞受賞作。 ネタばれあります、すみません; 異国から巨大な黒い船が来る前の頃。 父から受け継いだ店をうまく経営できず、孫一郎は妾腹の弟に家督を譲って別邸に移り、若隠居を決め込んだ。父が遺したこの屋敷の庭に、人魚…
「ヘトヘトにつかれたら」 「ふとっちゃったら」 「だれもわかってくれなかったら」 「せかいがかわってしまったら」…。 子ども、大人、おじいちゃんのさまざまな疑問に痛快に答える!大人も子どもも楽しめる、ヨシタケ式心を緩める絵本。くすっと笑えて気持…
ネットで訃報を知りました。 日本の子供で、この方のお世話になってない人はいないんじゃないかしら。 『ぐりとぐら』の美味しそうなケーキ、『いやいやえん』への密かな共感。あのかわいらしい挿絵があってこそ。 うちにあったのは『らいおんみどりのにちよ…
短編集。 ネタばれになってる気がします、すみません; 五分間の永遠 乙一 ギャンブル好きの親父のために金に汚くなった「おれ」は、同級生の村田ツトムに、5分間だけ友達の振りをしてくれと頼まれた。報酬は500円。おれは彼の母親の前で数度、友達を演じて…
『満願』『王とサーカス』で「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」の国内部門1位でミステリーランキング3冠を2年連続で達成。 いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。次々と魅力的な謎を生み出…
デビュー作がいきなりのベストセラーとなった矢部さん=僕は、予想外の出来事に次々と巻き込まれます。手塚治虫文化賞受賞、殺到する取材依頼、憧れの方との対談、そして……。 ちばてつや、里中満智子、秋本治、糸井重里ら豪華執筆陣のイラストやメッセージも…
ネタばれになってるかも、すみません; 突然父が死んで、大学の学費が払えなくなった。菅生良光は休学して伯父の古書店に居候、金の工面に悩んでいる。 とある学者の遺品の蔵書を引き取った翌日、店に北里可南子と名乗る女性が現れた。彼女は、死んだ父 北里…
この作品をお好きな方は、この記事を読まない方がいいと思います。 戦争と犯罪の境界がなくなった近未来、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」が誕生した! 2029年、科警研で情報科学を研究する逆神は、異なる3つの…
ネタばれになってる気がします、すみません; 父が失踪して、「わたし」ハルカはママと弟と、ママの故郷に引っ越して来た。ただ、わたしとママは血が繋がってない。ママの連れ子だったサトルとも。 ママにも学校にも気を遣う日々。でもサトルとは、バカです…
「小市民」シリーズ。連作短編集。 ネタばれになってるかも、すみません; 巴里マカロンの謎 高校一年の秋、小山内さんに連れられて、新しくオープンしたマカロン専門店パティスリー・コギ・アネックス・ルリコを訪れた「僕」小鳩常太郎。マカロン三つセット…
ネタばれになってるかも、すみません; 2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年サガルにガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先…
初出は2006年。 ネタばれになってるかも、すみません; 2年前亡くなったクラスメイト諏訪ノゾミを偲んで東尋坊を訪れていた「僕」嵯峨野リョウは、兄が死んだという知らせに家へ戻ろうとして、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気…
〈古典部〉シリーズ ムック本。ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。盛り上がる一同に、奉太郎は気が気でない――。書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メン…
〈古典部〉シリーズ6冊目。 箱の中の欠落 6月の夜、折木奉太郎は福部里志に呼び出された。里志は、生徒会選挙で起きた不正投票の真相を解き明かして欲しいという。根拠もなく疑われている一年生を救いたいという里志の言葉に、奉太郎は状況を尋ねる。40人分…
ネタばれになってるかも、すみません; ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナ…
「螺旋プロジェクト」未来篇。 2095年、壁によって分断された東京は〈不眠の都〉と呼ばれていた目覚めるのははたして天使か怪物か眠り姫を目覚めさせるため、八人目の王子は壁を越える 眠りを解く新薬〈王子〉の開発を命じられた青年シュウ。書いた覚えのな…
2006年に出版された『天才になりたい』を改題、加筆・修正したもの。 「自分は天才にはなれない」。そう悟った日から、地獄のような努力がはじまった。嫉妬の化け物・南海キャンディーズ山里は、どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして今日も爆…
2013年国内ミステリベストテン2冠、2016年日本人初の英国推理作家協会(CWA)のインターナショナル・ダガー賞候補作。 ネタばれあります、すみません; 主人公は一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。妻は何回か掛かって来た無言電話に一縷の望みをかける状…
シリーズ3作目。 船戸高校新聞部一年の瓜野君は、学内新聞でも学外の話題を積極的に取り上げるべきだと主張するが、堂島部長の反論の前にあえなく敗退を繰り返していた。そんなある日、同じ新聞部員の小さな提案でにわかに突破口が開けることに。意気込んで…
ネタばれあります、すみません; 何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。何しろアトピー性皮膚炎がのっぴきならなくなって、折角就職した銀行を辞めなくてはならなか…
シリーズ2冊目。 ネタばれになってるかもしれません、すみません; 夏休み。小佐内さんは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉を計画した。最初のケーキでぼく・小鳩は小佐内さんを出し抜くような試みをしたため(結局見抜かれたんだけど)、その後ろめたさ…
〈古典部〉シリーズ第5弾。 ネタばれになってるかも、すみません; 神山高校の新勧祭で、古典部の目の前の製菓研究会が分不相応な大型テーブルを使っている件について、あれこれ考察を述べていた折木奉太郎と千反田える。その様子を面白がって聞いていた一…
〈古典部〉シリーズ第4弾。初出は2007年。 やるべきことなら手短に 4月の終わり。できたばかりの学校の怪談『月光を奏でるピアノ』を里志から聞いた奉太郎。噂の出所はA組、と聞いて嫌な予感にかられる。案の定、千反田えるは奉太郎を訪ねてB組までやって来…