読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

読書 作家別あ行

愚かな薔薇 恩田陸著 徳間書店 2021年

ネタばれあります、すみません; 14歳の少女高田奈智は、4年ぶりに磐座の地を訪れた。これから2カ月の間、親戚が経営する旅館で世話になりながら、昼間は磐座城周辺で行われる、あるキャンプに参加することになっている。事情をよく知らぬままこの地を訪れた…

月曜日は水玉の犬 恩田陸著 筑摩書房 2022年

『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』に続いての第三弾、強烈で贅沢な最新エッセイ集。雑誌掲載の書評や文庫解説、「ベスト3」選出企画、映画・美術館向けパンフや図録への寄稿など、2021年のものまで収録。数多のエンターテインメントを恩田陸と味わい…

オレたち花のバブル組 池井戸潤著 文春文庫 2010年

単行本は2008年刊。半沢直樹シリーズ2作目。 ネタばれになってるかも、すみません; 巨額損失を出した一族経営の老舗・伊勢島ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。現担当の時枝は、前担当の古里からろくな情報がもらえなかったらしい。…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている わたしを殺したお人形 太田紫織著 KADOKAWA 2019年

シリーズ15冊目。ネタばれになってるかも、すみません; あまりにも遺体に遭遇する櫻子と正太郎を怪しんで、新聞記者が近付いて来た。彼は八鍬士(やくわまもる)と名乗り、旭川でおきた轢き逃げ事故のこと、被害者の男が持っていた女性の頭蓋骨のことを話す…

オレたちバブル入行組 池井戸潤著 文春文庫 2007年

単行本は2004年発行。半沢直樹シリーズ1冊目。 大手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。支店長命令で無理に五億の融資の承認を取り付けた会社 西大阪スチールが倒産した。すべての責任を押しつけようと暗躍する浅野支店長。四面楚歌…

ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎著 朝日新聞出版 2021年

作家生活20周年超の集大成となる、一大エンタテインメント長編! (帯文より) 檀千郷は中学校の国語教師。飛沫感染により、相手の未来が一瞬だけ見える不思議な能力を父親から受け継いだ。ある日、生徒の里見大地が新幹線事故に巻き込まれる未来を予知した…

薔薇のなかの蛇 恩田陸著 講談社 2021年

変貌する少女。呪われた館の謎。 「理瀬」シリーズ、17年ぶりの最新長編! 英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスからソールズベリーにある「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。そこには国家の経済や政治に大…

残月記 小田雅久仁著 双葉社 2021年

月にまつわる短中編。 ネタばれになってるかも、すみません; そして月がふりかえる 私立大学の社会学部に准教授の職を得て、大槻高志は漸く詩織と結婚した。子供にも恵まれ、月一回の外食を楽しみにしている。だが今夜、いつものレストランで、妻も子供たち…

エチュード春一番 第三曲 幻想組曲[狼] 荻原規子著 角川文庫 2021年

シリーズ三作目。 ネタばれになってるかも、すみません; 子犬の姿をした八百万の神・モノクロと暮らす大学生の美綾。読んだばかりの『将門記』の話をモノクロにしていると「その時代を見たくはないか」と言い出した。モノクロも将門の名には覚えがあるが、…

追憶の烏 阿部智里著 文藝春秋 2021年

『八咫烏』シリーズ。 ネタばれあります、すみません; 雪哉が外界へ留学している最中に奈月彦が刺殺された。何者かに呼び出され、二人の側近もろとも殺された。幼い姫宮に次の金烏を継がせようと計画中だったが、四家の反発を受けてまだ志半ばだった。 黒幕…

一ノ瀬ユウナが浮いている 乙一著 集英社 2021年

ネタばれになってるかも、すみません; 幼馴染みの一ノ瀬ユウナが、宙に浮いている。十七歳の時、水難事故で死んだはずのユウナは、当時の姿のまま、俺の目の前にいる。不思議なことだが、ユウナのお気に入りの線香花火を灯すと、俺にしか見えない彼女が姿を…

みとりねこ 有川ひろ著 講談社 2021年

猫にまつわる短編集。 ハチジカン ~旅猫リポート外伝~ サトルとコーちゃんに拾われたブチの仔猫は、サトルの家の飼い猫になった。ハチと名付けられたちょっと鈍くさい彼を、「おっとりしてる」と評したサトル。大騒ぎして修学旅行に出かけている間に、お父…

久遠の島 The book of pledge 乾石智子著 東京創元社 2021年

〈オーリエラント〉シリーズ、『夜の写本師』へと連なる最初の物語。 ネタばれになってるかも、すみません; 〈久遠の島〉、そこは世界中のあらゆる書物を見ることができ、本を愛する人のみが入ることを許される楽園だ。全ての書物が今保存されている状態で…

バイバイ、ブラックバード〈新装版〉 伊坂幸太郎著 双葉文庫 2021年

星野一彦は借金のカタに、〈あのバス〉に乗せられて、おそらく二度と帰れないある場所に連れて行かれることに。せめてもの、と5人の恋人に別れを告げることを願い、お目付け役の繭美(身長190センチ体重200キロの金髪ハーフ)と共に5人の女性を順々に訪れ…

烏百花 白百合の章 阿部智里著 文藝春秋 2021年

八咫烏シリーズ外伝。短編集。 かれのおとない 北領の茂丸の実家を訪れた雪哉。学生の頃からなじみだった彼が、茂丸の死後変わってしまったことを、茂丸の妹のみよしは感じていた。 ふゆのことら 北領の風巻郷長の三男坊 市柳は力を持て余して地元で暴れるま…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている キムンカムイの花嫁 太田紫織著 KADOKAWA 2018年

シリーズ14冊目。 第壱骨 キムンカムイの花嫁 櫻子さんの屋敷で盗聴器が発見された。取り除いてはかえって怪しまれる、とそのままにすると言う。ばあやさんにも知らせない、との方針を受けて、せめて自然に部屋から離れようと温泉旅行に連れ出すことになった…

「おたく」の精神史 1980年代論 大塚英志著 講談社現代新書 2004年

この国はなぜ袋小路にはいったか?ニューアカ、ロリコンまんが、フェミニズム、黒木香、糸井重里、新人類、宮崎勤、岡田有希子、都市伝説、UWF ロリコンまんがの誕生、岡田有希子の自死、キャラクター産業の隆盛、都市伝説ブーム、フェミニズムの隘路。現代…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている わたしのおうちはどこですか 太田紫織著 KADOKAWA 2017年

シリーズ13冊目。 第壱骨 わたしのおうちはどこですか・後 鴻上百合子の暗示を読み解いて、正太郎と櫻子は『新ジェットコースターの道』に車を走らせた。側道の廃屋で出会った百合子は、自分が柚胡香を攫ったことを告白する。櫻子に睡眠薬を飲ませ、眠らせた…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている ジュリエットの告白 太田紫織著 KADOKAWA 2017年

シリーズ12冊目。 第壱骨 ケルヌンノスの妙薬 9月、東京の大学に通う兄が帰省、正太郎に「一緒に旅行しよう」との声が掛かった。何だかんだ、櫻子さんも一緒に足寄、網走の博物館を巡ることに。途中に寄った親戚の家で、猟った鹿の頭部が何故か無くなった、…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡 太田紫織著 KADOKAWA 2017年

シリーズ11冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; 第壱骨 蝶の足跡 櫻子さんとばあやさんが姿を消して1カ月足らず。薔子さんのアドバイスを受けて、正太郎は磯崎先生と層雲峡を目指す。途中で寄った昆虫館で、背の高い女性と老婦人の二人連れを見た、…

白の劇場 恩田陸著 河出書房新社 KAWADEムック 2021年

ミステリー、ファンタジー、ホラー、青春小説、SF……多彩なジャンルを縦横無尽に越境し、幅広い年代から愛される恩田陸の作品世界を徹底特集。書き下ろし小説、未収録エッセイ他収録。 (出版社HPより) 恩田陸作家生活30年を記念したムック本。 これは楽しい…

再生(仮) 緒方恵美著 角川書店 2021年

超大変な壁を越え、これでしばらく安堵できると思う側から、必ずそれより大きな新しい「壁」が現れる…。生誕から現在までのトライ&エラーや作品秘話を綴った、声優・緒方恵美の自伝。カラーグラビアも収録。 声優・緒方恵美、初の自伝本発売! 『新世紀エヴ…

灰の劇場 恩田陸著 河出書房新社 2021年

「私は確かにその二人を知っていた。もっとも、私はその二人の顔も名前も知らない。」始まりは、三面記事。これは、“事実に基づく物語"。 大学の同級生の二人の女性は一緒に住み、そして、一緒に飛び降りた――。いま、「三面記事」から「物語」がはじまる。き…

庵野秀明のフタリシバイ ~孤掌鳴難~ 庵野秀明著 木俣冬企画・構成 徳間書店 2001年

'97年夏に公開された劇場版「新世紀エヴァンゲリオン」以降「ラブ&ポップ」「彼氏彼女の事情」「式日」までを、鴻上尚史、野田秀樹ら演劇人を中心に10人の表現者たちと語り尽した対談集。 これは '97~'01の庵野秀明の心の記録でもある。 (出版社紹介文よ…

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 青柳碧人著 双葉社 2020年

連作短編集、になるのかな。 第1章 ガラスの靴の共犯者 赤ずきんがクッキーの包みとワインのボトルを持って旅をしていると、森の中で魔法使いに出会いました。ところがこの魔法使いがぽんこつで、赤ずきんの靴を泥だらけにしてしまいます。小川で靴を洗って…

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 八月のまぼろし 太田紫織著 KADOKAWA 2016年

シリーズ10冊目。 第壱骨 片羽の烏 正太郎の家の前に、連続して烏の死体が遺棄された。どの死体も片羽が折れ、死因は溺死だった。正太郎をつけ狙う白い軽自動車も現れ、乗っていた女性は「9月14日を忘れたか!」との捨て台詞を残して去る。その日は、正太郎…

陸王 池井戸潤著 集英社 2016年

ネタばれあります、すみません; 勝利を、信じろ。足袋作り百年の老舗が、ランニングシューズに挑む。このシューズは、私たちの魂そのものだ! 埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続の…

日曜日は青い蜥蜴 恩田陸著 筑摩書房 2020年

少女時代のエピソードあり、笑える読書日記あり、真摯で豊かなレビューあり……。約10年ぶりに放たれる待望の新刊エッセイ集! 書き下ろしあとがき収録。 (出版社紹介文より) あとがきに曰く、主に本や映画などの「鑑賞」系を中心にしたエッセイ集、第二弾。…

死にがいを求めて生きているの 朝井リョウ著 中央公論新社 2019年

「螺旋プロジェクト」平成篇。 誰とも比べなくていい。そう囁かれたはずの世界はこんなにも苦しい――「お前は、価値のある人間なの?」 朝井リョウが放つ、〝平成〟を生きる若者たちが背負った自滅と祈りの物語 植物状態のまま病院で眠る智也と、献身的に見守…

イスランの白琥珀 乾石智子著 東京創元社 2020年

〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ。イスリル帝国建国から中興まで。 ネタばれになってるかも、すみません; 国母イスランにその才を見いだされた大魔道師ヴュルナイ。いまわのきわのイスランに、白琥珀と共に国の行く末を託されたものの、王族の後継者争…