読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

読書 作家別は行

ボケ日和 わが家に認知症がやって来た! どうする? どうなる? 長谷川嘉哉著 かんき出版 2021年

挿絵はカラテカの矢部太郎さん。 認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか?どうすれば良いのか?を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。 人生100年時代、誰もが避けられない道知っていれば、だ…

いつまで 畠中恵著 新潮社 2023年

若だんなが行方不明になり、長崎屋の不運が幕を開けた。最大の窮地を乗り越えられるの!?長崎屋から妖が消えた! 最初は噺家の場久、次は火幻医師。彼らを探すため、影内に紛れ込んだ病弱若だんなは、すべて西から来た妖・以津真天の仕業だと知る。大事な友を…

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Ⅸ   支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2023年

シリーズ9冊目。 ネタばれあります、すみません; 狼の化身ルティアが抱えていた心の呪縛を解き、教科書を巡るアケントでの争いに終止符を打たせたコル。目的であった聖典印刷の目処も立ち、いざ公会議に向けコルたちは準備を始めるのだった。 全世界の聖職…

キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記 堀川アサコ著 角川文庫 2023年

新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。親戚の紹介で受けたお惣菜屋「キッチン・テルちゃん」の採用面接で、いかに「働くのがキライ」か力説した亜美だったが、店長のテルちゃんに気に入られ、アルバイトとして働きはじめる。 …

おやごころ 畠中恵著 文藝春秋 2023年

『まんまこと』シリーズ第9弾。 たのまれごと 旗本 羽山家から「長男に悪行がある」と相談を持ち掛けられた麻之助。だが、長男の素行を調べても何も悪い所は出て来ない。念のため次男を調べると、裕福な商家の娘との縁談が持ち上がっていることが分かった。…

忍びの副業 上下 畠中恵著 講談社 2023年

徳川幕府も二百年以上が過ぎ、戦国時代に活躍した甲賀の忍びも、今では畑作業と笠張に精を出す毎日。技だけは代々繋いで日々鍛錬に励んでいるが、それも何の役に立つのか、上忍の弥九郎などは疑問に思っている。 甲賀一族のくノ一の、お庭番との縁談が破談に…

メゲるときも、すこやかなるときも 堀川アサコ著 講談社文庫 2023年

『捜さないでください。ごめんなさい。雪男』 新型コロナ蔓延による緊急事態宣言が発令された日、夫のユキオが失踪する。結婚以来、秘宝のごとく彼に大切にされてきた乃亜は、職場のマツクラ食堂を訪ねるが手がかりなし。占いでは「すでにこの世の人ではない…

狼と香辛料ⅩⅩⅣ Spring LogⅦ  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2023年

シリーズ24冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; 世界を変える大冒険へと向かった娘のミューリを追って、旅を続ける賢狼ホロと元行商人のロレンス。 だが借金で悩むサロニアの窮地を救ったロレンスの活躍が、思わぬ余波を生む。「貴重な森が失われる…

定年就活 働きものがゆく 堀川アサコ著 角川文庫 2022年

関東近郊。妙子60歳は、経理事務で勤める会社の継続雇用を受け入れるつもりだったが、会社に残ることが後輩女子たちの噂となりそのネタの提供者・同期で比較的仲の良かった合田課長、しかも彼が本社栄転で浮かれてしゃべったと思い、怒りの勢いで会社を定年…

こいごころ 畠中恵著 新潮社 2022年

「しゃばけ」シリーズ21冊目。 おくりもの 長崎屋と取引のある三野屋から相談があった。三野屋の子供が伊和屋の子供とその叔母お沙江に麻疹をうつしてしまった、そのお詫びの品選びが難航しているという。伊和屋の主人は女房を亡くしてから、子供の世話は妹…

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Ⅷ   支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2022年

シリーズ8冊目。ネタばれあります、すみません; いがみ合う王子たちを馬上槍試合をもって仲裁したコル。ウィンフィール王国内での争いが終息したのも束の間、コルたちの前に使者が現れる。使者の目的は八十年ぶりに開催される公会議に、“薄明の枢機卿”の出…

恋のゴンドラ 東野圭吾著 実業之日本社 2016年

ゲレンデを備えた里沢温泉を舞台に男女が繰り広げる連作短編集。 ネタばれになってるかも、すみません; ゴンドラ 結婚を約束した恋人 美雪がいながら、別の相手 桃実とゲレンデに遊びに来た広太。浮気旅行がバレないようにスノボからウェア、ゴーグルまです…

幻想遊園地 堀川アサコ著 講談社文庫 2022年

「幻想」シリーズ。 ネタばれあります、すみません; あの世とこの世を結ぶ境界エリアにある探偵事務所で勤務する、元幽霊の真理子さん。彼女のもとに、同級生が変になったという相談が持ち込まれる。原因は竜宮ルナパークなる遊園地にあるらしいのだが、そ…

ロスジェネの逆襲 池井戸潤著 ダイヤモンド社 2012年

半沢直樹シリーズ3冊目。 ネタばれあります、すみません; 東京中央銀行の花形部署から子会社「東京セントラル証券」に飛ばされた半沢直樹。新天地で2か月が経つも、なかなか結果の出せない半沢に、大きな案件が舞い込む。IT企業の雄「電脳雑伎集団」が、ラ…

またあおう 畠山恵著 新潮文庫 2022年

『しゃばけ』シリーズ外伝。短編集。 長崎屋あれこれ 若だんながついうっかり、たとえ話で出した「具合が悪い」という言葉で、布団巻きにされてしまった。お馴染みのはなれに、両親は勿論、妖や天狗や僧侶や、神様までやってくる。 はじめての使い 戸塚の猫…

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Ⅶ   支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2021年

『狼と羊皮紙』シリーズ7冊目。ネタばれになってるかも、すみません; 死者の乗る船が渡来する港町・ラポネルでの騒動を後にして、コルとミューリは再びラウズボーンへの帰路につく。 教会の不正を糺し、王国との争いを収める決意を新たにするコル。賢狼の娘…

100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集 福井県立図書館 講談社 2021年

「とんでもなくクリスタル」「わたしを探さないで」「下町のロボット」「蚊にピアス」「おい桐島、お前部活やめるのか?」「人生が片付くときめきの魔法」「からすのどろぼうやさん」「ねじ曲がったクロマニョンみたいな名前の村上春樹の本」「八月の蝉」「大…

御坊日々(ごぼうにちにち) 畠中恵著 朝日新聞出版 2021年

時は明治20年、浅草の東春寺の僧 冬伯にまつわる連作短編集。廃仏毀釈の折に死んだ師僧について迫っていく。 ネタばれになってるかも、すみません; 色硝子と幽霊 廃仏毀釈で廃寺になった浅草東春寺を、かつてこの寺で修行していた冬伯は、相場で儲けた金で…

白銀ジャック 東野圭吾著 実業之日本社文庫 2010年

初出は2008年。 年の瀬、新月高原スキー場に脅迫状が届いた。犯人は、数あるゲレンデのどこかに、雪が降る前に爆弾を仕掛けたと言う。経営陣は損失を怖れて警察には通報せず、言われるまま身代金を払うことを決意。だが、それは一度では収まらなかった。小出…

世の中と足並みがそろわない ふかわりょう著 新潮社 2020年

スマホ画面が割れたままの女性、「ポスト出川」から舵を切った30歳、どうしても略せない言葉、アイスランドで感じる死生観、タモリさんからの突然の電話……。どこにも馴染めない、何にも染まれない。世の中との隔たりと向き合う “隔たりスト”ふかわりょうの、…

東野圭吾公式ガイド 作家生活35周年ver. 東野圭吾作家生活35周年実行委員会 講談社文庫 2020年

著作100冊目前、全世界で一億部を突破!日本で、世界でその人気を誇る東野圭吾。ミステリーもファンタジーも、シリアスもコメディも、すべてをベストセラーにしてきた大人気作家の35年間は挑戦の連続だった。25周年版公式ガイドに新作の自作解説を加え、貴重…

狼と香辛料ⅩⅩⅢ Spring LogⅥ  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2021年

シリーズ23冊目。ネタばれになってるかも、すみません; 狼と宝石の海 ホロとロレンスがサロニアの町の借金問題を片付けた後。その近くの山村は、少し前まで鱒の養殖が盛んに行われていた。今は魚に病気が流行り養殖は滞って、代わりにと始めた鹿革産業が軌…

もういちど 畠山恵著 新潮社 2021年

『しゃばけ』シリーズ。ネタばれになってるかも、すみません; もういちど 雨が降らず、暑い日々が続いている。兄やたちは避暑のため若だんなを根岸の寮へ移すことに。各地で行われる雨乞いのせいで、天空には数多の龍神が飛んでいる異様な状態、水路を行く…

一度きりの大泉の話 萩尾望都著 河出書房新社 2021年

「大泉に住んでいた時代のことは封印していました。しかし今回は、当時の大泉のことを初めてお話しようと思います」(前書きより)。 全352頁、12万字書き下ろし。未発表スケッチ多数収録。出会いと別れの”大泉時代”を、現在の心境もこめて綴った70年代回想…

いわいごと 畠中恵著 文藝春秋 2021年

『まんまこと』シリーズ第8弾。連作短編集。 こたえなし 三人の男が富くじを買って、十五両が当たった。揃って旅行にでも行こうか、という話が、行き先を巡って諍いに。伊勢か大山か箱根、だが話を聞くうちに、麻之助は三人の悩みが別にあることに気が付い…

林原めぐみの ぜんぶキャラから教わった 今を生き抜く力  林原めぐみ著 KADOKAWA 2021年

声優・林原めぐみがキャラクターたちから受け取ったメッセージ デビュー以来、さまざまなアニメ作品で、数多くのキャラクターの声を担当してきた、声優・林原めぐみ。どのようにそれぞれのキャラクターたちと向き合ってきたのか。そして、彼や彼女たちからど…

少年と犬 馳星周著 文藝春秋 2020年

1匹の迷い犬とそれにまつわる人々との交流を描いた連作短編集。第163回直木賞受賞作。 ネタばれあります、すみません; 男と犬 大震災から半年、男は仙台で犬を拾った。認知症の母を抱え 金を必要としていた男は、外国人窃盗団の逃走を手伝うようになる。母…

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Ⅵ   支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2021年

『狼と羊皮紙』シリーズ6冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; ハイランドは〈薄明の枢機卿〉コルとその騎士ミューリに、ラポネルの先代領主ノードストンの調査を依頼した。ラポネルは麦の大生産地。ノードストン一代で豊かな土地に生まれ変わらせた…

マスカレード・ナイト 東野圭吾著 集英社 2017年

シリーズ3作目。 ネタばれあります、すみません; マンションの一室で女性の感電死体が発見された。その犯人が大晦日 ホテル・コルテシア東京で開催されるカウントダウンパーティに現れる、という密告状が警察に届く。新田刑事は再びコルテシア東京にフロン…

いちねんかん 畠中恵著 新潮社 2020年

『しゃばけ』シリーズ。 いちねんかん 長崎屋店主藤兵衛が妻のおたえと共に、九州へ湯治に行くことになった。一年かける旅行の間、若だんなは店の切り盛りを任される。 新しいアイデアを、と土産にもなる旅行用お薬セットを思いつく若だんな。じっくり進める…