読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

大奥の座敷童子 堀川アサコ著 講談社 2015年

 ネタばれになっているかも、すみません;

 ときは一八五四年、徳川家定十三代将軍の時代。
 野笛藩一の美女・14歳の今井一期は、江戸城大奥に潜入し、野笛出身の座敷童子を連れ戻してくるよう命じられる。
 ところが江戸に来る途中で黒袢纏の男たちに拐かされそうになったり、御年寄の嵐山に妙に気に入られてお寺へのお参りのお供を命じられたり、座敷童子探しはすんなりとはいかない。イチゴは50年前、その座敷童子を野笛から連れて行った大奥への奉公者が誰なのか、から突き止めようとする。
 イチゴがお仕えする家定の側室“お志賀の方”、仲良しの御次“茜”、伊賀者同心の“唐次”、枕絵の妖怪“サダさん”、人が死ぬと泣く妖怪“泣きジジさま”、妙にイチゴになつく犬・猫・狆たち、そして厳しく恐ろしい御年寄り“嵐山”など、個性ゆたかな面々に囲まれて、イチゴは座敷童子を探す。
 何故イチゴが狙われたのか、50年前の野笛出身者とは誰なのか。噂がとびかう大奥と秘密あふれる江戸の街を駆けまわり、イチゴが知った座敷童子の正体とは? …
                                         (出版社紹介文に付け足しました)


 座敷童子があんなに欲深くっていいのかしら、と首を傾げつつ。
 いや、するすると読めて面白かったんですけどね。この作家さんの文章は、結構くどいなぁとちょっと思ってしまいました。前に出てきたエピソードを改めて紹介する、ということをよくされるんですよね、「えっ、これ連載物をまとめたんだっけ??」と思うくらいに。で、書き下ろしでこの長さなら、このくらいのことは覚えてるよ、と思ってしまいました。…せめて文章表現変えてくれないかなぁ。
 『大奥出世双六』はこれ紹介したかったんでしょうねぇ(笑)。