読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

本格科学冒険漫画 20世紀少年 13~19巻 浦沢直樹著 小学館ビッグコミックス

 ”ともだち”ことフクベエが死んで、友民党内で内紛と粛清がはじまった。残った幹部は”しんよげんの書”を実行するべく世界各国で細菌をばら撒き、同じくキリコはただ一人、ワクチンを配り歩いて、アメリカで蕎麦屋を営むケロヨンと巡り合う。ケロヨンは2000年の大みそか以降ずっと、ケンヂの誘いを断った罪の意識に苛まれていた。
 日本での最初のウィルス被害は小泉響子のごく近辺で起こった。響子はヨシツネに保護され、カンナやヨシツネと共に”ともだちランド”のヴァーチャルアトラクションに入ることに。その1971年は、以前響子が経験したのとは違う、現実に即した世界になっていた。
 原っぱが潰され、ボーリング場が立った世界、秘密基地のみんながそれぞればらばらに生活を送り始めた世界。ドンキーが夜の理科室で見たのは、山根君やサダキヨに見守られながら、首を吊ったまま目を見開いて喋るフクベエの姿だった。
 一瞬でトリックだと見破るドンキー。危害を加えられそうになって逃げだした後、その場に現れたのは、やはり”ともだち”の真意が知りたいとヴァーチャルアトラクションに入った万丈目と、現在の”ともだち”だった。その頃、2015年の現実世界でも、友民党幹部が続々と”ともだち”の姿を目撃していた。
 2015年、再び開かれる万国博。”しんよげんの書”にあるローマ法王暗殺を阻止しようとカンナたちは奔走、だが法王を身を挺して凶弾から守ったのは、棺から起き上がった”ともだち”だった。絶大な支持を受ける”ともだち”。だが、甦った”ともだち”の指示で、世界中にウィルスがばら撒かれた。
 それから3年。強制隔離、ワクチンの奪い合い、人心が荒廃し、一世代、二世代戻ったような町並みの中、ヨシツネもカンナも地下でゲリラ部隊を組織。オッチョは収容施設から逃げだして、サナエとカツオの幼い姉弟の援助を得ながらカンナと合流する。その矢先、カンナの組織が”ともだち”政府に襲われ、カンナは万丈目と会うことに。万丈目は今の”ともだち”の正体が分からないと告白、”ともだち”暗殺を依頼してくる。
 その頃、北の方から、ケンヂの歌が流行り始めていた。ケンヂの歌を歌う男は、東京を目指す。途中、関所にいた長髪の男から、男の犯した悪行を聞く。…

 うん、このくらいまでは読んでる。幼いフクベエの承認欲求、万丈目と出会い、「世界征服」と「人類滅亡」に広がって行く様。でも今の”ともだち”はフクベエではない訳で、誰に繋がっていくのか。
 いよいよケンヂの再登場、映画『大脱走』がここでも効いてきます。友民党幹部を含め、順々に決着がついていくようです。
 次巻に続きます。