読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

読書 作家別た行

箱庭の巡礼者たち 恒川光太郎著 角川書店 2022年

連作短編集。 箱の中の王国 洪水の後、拾った黒い箱の中には小さな世界があった。塔があって城があって森があって、竜や吸血鬼が住んでいる。その世界の観察に夢中になる「ぼく」内野陽。共有するのは同級生の絵影久美。家庭に問題を抱える彼女は、やがて、…

くみたて 田中達也作 福音館書店 2022年

海外でも大人気、Instagramのフォロワー数350万(2022年2月現在)のミニチュア写真家・見立て作家 田中達也による初めての絵本。 身近なものをミニチュアの視点で見立てたユーモアあふれる作品を毎日発表している田中達也が、子どもたちに向けて絵本を描きおろ…

白昼夢の森の少女 恒川光太郎著 角川ホラー文庫 2022年

恐怖と哀しみがまじりあう、恒川光太郎を味わう短編集。 異才が10年の間に書き紡いだ、危うい魅力に満ちた11の白昼夢。人間の身体を侵食していく植物が町を覆い尽くしたその先とは(「白昼夢の森の少女」)。巨大な船に乗り込んだ者は、歳をとらず、時空を超え…

MINIATTERE TRIP IN JAPAN 田中達也著 小学館 2019年

ミニチュア写真家・田中達也、珠玉の写真集Instagramのフォロワー200万人を抱えるミニチュア写真家の田中達也氏。自身のSNS「MINIATURE CALENDAR」で1日1点公開している作品は、身近な日用品を全く別の何かに見立てたユーモアたっぷりのアートとなっています…

タイム・リープ あしたはきのう 高畑京一郎著 メディアワークス 1995年

ネタばれになってるかも、すみません; 鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい………

人でなしの櫻 遠田潤子著 講談社 2022年

しがない日本画家の竹井清秀は、妻子を同時に喪ってから生きた人間を描けず、「死体画家」と揶揄されていた。ある晩、急な電話に駆けつけると、長らく絶縁したままの天才料理人の父、康則の遺体があり、全裸で震える少女、蓮子がいた。八歳の少女を、十一年…

白銀騎士団(シルバー・ナイツ) 田中芳樹著 光文社 2022年

田中芳樹、新シリーズ…になるのかな。 ネタばれになってるかも、すみません; 舞台は1905年。ジョセフ・アーネスト・フィッツシモンズはケンブリッジ大学卒の24歳、英国貴族、准男爵(バロネット)。惚れっぽいのと金銭感覚のずぼらさが玉に瑕、インド人のゴ…

敗北からの芸人論 平成ノブシコブシ 徳井健太著 新潮社 2022年

負けを味わった奴だけが売れる――。笑いに救われた男が熱く語るお笑い考察。 次々と後輩に追い抜かれて酒と競馬に明け暮れた加藤浩次が掴んだ思考法、長い下積みを経て今売れまくるオードリーの瞬発力、爆発的ブレイクのかまいたちが覚醒した理由――。どん底か…

あきない世傳 金と銀 十二 出帆篇 高田郁著 2022年 角川春樹事務所

シリーズ12冊目。 五鈴屋の属する浅草太物仲間が、呉服も取り扱おうと町奉行所に願い出た。許しが出るかどうか、待つ間にも幸は算段を整えて行く。かねてから考えてあった「家内安全」の図柄の小紋に本格的に取り組み、その様子は菊栄を感化する。菊栄は笄に…

レジェンドアニメ! 辻村深月著 マガジンハウス 2022年

『ハケンアニメ!』スピンオフ。 九年前のクリスマス 27歳の有科香屋子は、制作進行を担当していたアニメが“空気アニメ”と呼ばれていることを知って、落ち込みながらも『光のヨスガ』を見ていた。 高校一年生の斎藤瞳は、サンタクロースワンピを着てクリスマ…

闇祓(Yami-hara) 辻村深月著 KADOKAWA 2021年

ネタばれあります、すみません; 第一章 転校生 原野澪のクラスに、白石要と名乗る少年が転校してきた。クラス委員の澪にストーカーじみた行動をする要に、澪は怯え、陸上部の先輩 神原一太に相談する。憧れの先輩は最初、澪を護るようだったが、その行動は…

パプリカ 筒井康隆著 新潮文庫 2002年

初出は1993年。 精神医学研究所に勤める千葉敦子は、恋人の時田浩作ともども 精神病に対する新たな治療法の発見者として、次期ノーベル医学生理学賞候補と囁かれる人物。時田はPT(サイコセラピー)機器を開発し、敦子はそれを利用して患者の夢の中へ入り、…

琥珀の夏 辻村深月著 文藝春秋 2021年

大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。 かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士…

宝石商リチャードの謎鑑定【11】輝きのかけら  辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2021年

サイドストーリー集。 ネタばれになってるかも、すみません; 結晶の姫君 岡山の中学校で。今度来た理科の女の先生はちょっと変わっている。石が好きすぎて、理科の先生にまでなってしまったらしい。今日も理科部で、ビスマスの結晶を作る実験をしている。 …

あきない世傳 金と銀 十一 風待ち篇 高田郁著 2021年 角川春樹事務所

シリーズ11冊目。 宝暦十年(1760年)、江戸は大火に見舞われた。五鈴屋は被害を免れたが、菊栄の意匠を凝らした簪は焼失し、結の営む日本橋音羽屋も焼け落ちた。結の無事を聞いて胸をなでおろす幸に対し、結は変わらず敵意を募らせる。 火災によって、全て…

パンダ銭湯 tupera tupera作 絵本館 2013年

いま、明かされる「パンダのひみつ」。あなたは、パンダ専用の銭湯があるのを知っていますか。実は...あるのです。 え~っ、まさか、そうだったのか...。あなたの知らないパンダの世界がここにあります。 (紹介文より) 朝の情報番組で湊かなえさんが紹介し…

まぜるな危険 高野史緒著 早川書房 2021年

ロシア文学+SFの超絶リミックス6編。 アントンと清姫 クレムリンにある鐘の皇帝(ツァーリ・コロコル)と道成寺を掛け合わせた作品。 交換留学生として日本に来たオレグスは、花見で賑わう東京を楽しんでいた。叔父はつくばで加速器を使用し、〈時間砲〉の…

宝石商リチャードの謎鑑定【10】 久遠の琥珀 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2020年

シリーズ10冊目。第二部完結編。 ネタばれになってるかも、すみません; オクタヴィア・マナーランドの境遇について、正義がリチャードから聞いた後。 正義とリチャードはスリランカ随一の山岳リゾート地ヌワラエリヤのホテルに呼び出された。ヴィンセントを…

宝石商リチャードの謎鑑定公式ファンブック エトランジェの宝石箱(ジュエリー・ボックス) 辻村七子著/雪広うたこイラスト 集英社 2019年

「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズ、ファンブック。 ★辻村七子の個人ブログ掲載のショートストーリー&書店購入者特典ショートストーリーをすべて収録!★雪広うたこ描き下ろしピンナップ!★口絵として既刊文庫カバーイラスト全点収録!★リチャード&正義…

やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと マシンガンズ 滝沢秀一著 白夜書房 2020年

「ゴミの出し方で人生が変わる! 」定収入を得るためにゴミ清掃員を始めた、マシンガンズ・滝沢秀一の書下ろしエッセイ。今作も、理解不能な怪奇ゴミに怪事件、金持ちゴミの分析や食品ロスの実態など、ギューッと詰め込んだ渾身の一作。笑ったあとに、自分の…

あきない世傳 金と銀 十 合流篇 高田郁著 2021年 角川春樹事務所

シリーズ10冊目。 藍の浸け染め用の新しい図案に思い悩んでいる様子の賢輔。両国の花火大会で何かしらの発想を得たらしく、大坂から着いた菊栄も湯島の物産展に連れて行ったりとヒントを与える。白子から型彫師仲間の梅松を訪ねて逃げて来た誠二の助言や、紙…

緑陰深きところ 遠田潤子著 小学館 2021年

兄さん、今からあんたを殺しに行くよ――。 大阪ミナミでカレー屋を営む三宅紘二郎のもとに、ある日一通の絵葉書が届いた。葉書に書かれた漢詩に、紘二郎の記憶の蓋が開く。50年前、紘二郎の住む廃病院で起きた心中事件。愛した女、その娘、彼女たちを斬殺した…

紅蓮の雪 遠田潤子著 集英社 2021年

伊吹の双子の姉・朱里は20歳の誕生日を向かえた日、なんの前触れもなく自殺した。朱里の遺品の中から大衆演劇「鉢木座」の半券が見つかり、それが死ぬ前の最後の足取りであることを知った伊吹は、少しでも真相に迫るべく一座の公演に行った。公演後、座長に…

宝石商リチャードの謎鑑定【9】 邂逅の珊瑚(サーンウー) 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2019年

シリーズ9冊目。ネタばれになってるかも、すみません; 滞在していたスリランカの戒厳令発令を受け、ニューヨーク経由で日本に一時帰国する正義。久しぶりにあう大学の友人や先輩は正義の「宝石商見習い」の立場をやっかみ、リチャードとの関係を「愛人」と…

このゴミは収集できません~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景 マシンガンズ 滝沢秀一著 白夜書房 2018年

お笑い芸人がゴミ清掃を始めてたどり着いたゴミ学 定収入を得るためにゴミ清掃員を始めたお笑い芸人、マシンガンズ・滝沢秀一の人気ツイートが、イラストや書き下ろしのエッセイを大幅に加えて、待望の書籍化!ゴミから見る格差社会や、ゴミ清掃員おすすめの…

宝石商リチャードの謎鑑定【8】 夏の庭と黄金(ドール)の愛 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2018年

シリーズ8冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; リチャードの母カトリーヌが正義に会いたがっているという。謎の少女オクタヴィアの思惑を案じ、正義はリチャードと共に、カトリーヌが夏のバカンスで滞在している南仏プロヴァンスの屋敷を訪ねる。到…

「創竜伝」公式ガイドブック 原作 田中芳樹 講談社文庫 1997年

折角だから「創竜伝」関連本も読んでみよう、と借りた一冊。 竜堂兄弟のキャラクターファイルに始まり、中国神話や現代の兵器データなど、竜堂兄弟に関するあらゆるジャンルのデータを網羅した公式ガイドブック。 収録されてるのは文庫版8巻までの内容。全て…

創竜伝 15 〈旅立つ日まで〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2020年

シリーズ最終巻。 ネタばれあります、すみません; 電車で東京へ行けるだけ行こうとする竜堂兄弟。途中でまた竜蛇や飛天夜叉に襲われるが、竜に変わることで退治し、何とか中野区の我が家へ辿り着いた。叔父叔母夫妻に挨拶し、身支度を整えた後、灰から逃れ…

創竜伝 14 〈月への門〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2019年

シリーズ14冊目。 ネタばれあります、すみません; 勝岡寛太から活動資金を得て始動する京都幕府を、欽不鳥(きんぴ)に命じられた八頭の竜蛇が襲う。歯牙にもかけない小早川奈津子征夷大将軍、騒ぎを大きくして争点をぼやかそうとする竜堂兄弟。京都府警、…

創竜伝 13 〈噴火列島〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2003年

シリーズ13冊目。 京都から東京へのルートを探って、軽井沢近辺で騰蛇を駆る終と余。富士山からの降灰の中、アメリカ兵やアメリカ軍が人工的に作った怪物・トカゲ兵と出くわした。さらに、病院から医師を連れて抜け出した前首相とも。 宝鼎に乗って来た茉理…