読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

萩尾望都対談集 2000年代編 愛するあなた 恋するわたし  萩尾望都著 河出書房新社 2014年

 萩尾望都が2000年代に行った貴重な対話集。吾妻ひでおよしながふみ恩田陸庵野秀明佐藤嗣麻子大和和紀清水玲子の豪華7名に加え、漫画家・ヤマザキマリとの新規対談も掲載!

【目次】
◆第1章 吾妻ひでお 「SF妄想世界の旅」
◆第2章 よしながふみ 「やおいと純愛」
◆第3章 恩田 陸 「萩尾作品は私の原点」
◆第4章 庵野秀明佐藤嗣麻子 「エヴァンゲリオンのその後」
◆第5章 大和和紀 「少女マンガの黄金時代」
◆第6章 清水玲子 「マンガ的美少年」
◆第7章 ヤマザキマリ 「始まりは萩尾マンガだった」
                                (出版社HPより)

 「恩田陸」で検索したらヒットした一冊。
 萩尾望都さんの作品は代表的なものしか読んでいません。高校の時友達に借りて読んだ『トーマの心臓』『ポーの一族』『スターレッド』『11人いる!』、あとブラッドベリの作品が漫画化されたものいくつか。どれも面白いな、と思って読んだんですが、『銀の三角』が理解できず(…;)挫折。以来、『マージナル』『残酷な神が支配する』まで飛びます。でも今回の対談読んで、『バルバラ異界』は読んでみたくなったなぁ。
 萩尾さんの読書量にまず驚きました。小説も漫画もとにかく読んでる。で、よく覚えてる。しかも読者の視点も持ち合わせてる。以前『BSまんが夜話』に出てらした時にも、ファンとして読んでる、って仰ってましたっけ。
 萩尾さんとお母様の関係が…、ってのは有名な話なんでしょうか。でもそれで今回納得したのは、ブラッドベリの短編で、原作では男の子だった主人公を漫画では女の子にした話があったこと。確か母親と塔の中で二人きりで暮らす話だったのですが、どうして女の子にしたのか不思議だったんですよね。母親からの解放を描くのは女の子の方が、という意識があったんだろうか。
 萩尾望都が考えた『エヴァ』の5通りのラスト、ってのを見てみたいなぁ、と思いましたよ。
 このシリーズの対談集、1970年代編、1980年代編、1990年代編がそれぞれあるようです。氷室冴子さんとか中島らもさんとか故人になってる対談相手もいて、読んでみたくなりました。