読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

プラチナデータ 東野圭吾著 幻冬舎 2010年

 国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺されたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたのか? 現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。
 神楽自身、己を信じられない理由があった。何故なら彼は、二重人格者だったから。肝心の別人格「リュウ」は神楽の問いに応えない。代わりのように彼の目の前に、スズランと名乗る少女が現れる。神楽はスズランと逃亡を図る。目的地は北、蓼科兄妹の別荘。彼らが開発していた新しいシステムが、事件と関係しているらしい。アメリカからの協力者・DNAプロファイリング研究者の白鳥里沙の情報を元に、神楽は隠されたシステムを捜す。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察 の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。…
                                (前半、内容紹介文を写しました)

 映画の方は見ていないのですが、見てきた人から「突っ込み所満載の映画でしたよ」という感想は聞いていました。…どういう脚色されてたのかな、私はそんなに突っ込み所に気が付かなかったのですが。
 「GPS使えばいいのに、と思った」ということでしたが、でも神楽は白鳥の携帯借りてた訳だし、警察はその事実を知らなかったから、追い様がない気がするしねぇ。
 小説自体、何だか映画のような作りだなぁ、と思ったことは確か。最初のエピソードでDNA操作システムの優秀性を見せて、最後にまたそれを受け入れた浅間刑事の後日談を描いて。登場人物が少ない分、誰が怪しいかとかスズランの正体とか、察しがついちゃうところは仕方ないですね。何かでも、蓼科早樹の境遇は、何だか切なかったなぁ。