読書 作家別た行
連作短編集、になるのかな。 ずっと昔、あなたと二人で 阪神大震災で家族を失った少女アキは、ひきとられた縁者に虐待されて家を飛び出した。あちこちの空き家に潜り込み過ごす日々、やがてアキは占い師の老婆と出会い、老婆と共に暮らし始める。うまくやっ…
初出は1986年。 ネタばれになるかも、すみません; ラゴスは旅をしている。北から南へ。 目的地はポロの盆地、そこには失われた文明の残り香、ご先祖が残していった大量の書物が秘蔵されているという。 途中、遊牧民族の集団転移のパイロット役を務めたり、…
シリーズ4冊目。 ネタばれあります、すみません; case.1 ??? リチャードが姿を消して以来、正義はどうも落ち着かない。銀座の店はリチャードの師匠シャウルが経営、不思議なデザインの指輪を見せ、正義のリチャードへの覚悟を問う。偽トルコ石騒動の詐欺…
シリーズ8冊目。 ネタばれあります、すみません; 五鈴屋の小紋染めは大好評、それを受けて他の呉服店も小紋を売り出し始めた。だが江戸では春先から麻疹が流行し始める。 日々増えて行く死者、誰もが新しい着物を誂えるような明るい雰囲気などない。帯結び…
シリーズ3冊目。 case.1 求めるトパーズ 田村夫妻がご所望なのはトパーズ、結婚30周年の記念らしい。「好きな石を選べ」と言う割には 奥さんの好みを無視し、蘊蓄を並べ立てる旦那さんに、とうとう奥さんは切れてしまった。 case.2 危ういトルコ石 彼氏がト…
シリーズ2冊目。 case.1 キャッツアイの慧眼 『ジュエリー・エトランジュ』今日のお客様は、小生意気な小学生の男の子。お母さんは赤ちゃんを産むために入院中、飼い猫のミルクはお父さんが連れて行ってしまって行方不明という心細い状況。家族の厄除け、守…
連作短編集。 case.1 ピンク・サファイアの正義 中田正義は大学二年生。夜の代々木公園で酔っ払いに絡まれている美貌の外国人を助けた。彼の名はリチャード・ラナシンハ・ドヴルピアン、黒い布張りのキャリーケース一つ携えて世界中を飛び回る宝石商だという…
イラストを思い通りに描くための「ダテナオト式 思考法」 なぜ自分が想像したどおりのイラストが描けないのか? どうしたら上手に描けるのか...?イラスト・マンガの描き手さんに向けた、 「絵がうまくなるための思考法」を紹介した一冊です。描き手さんのさ…
ネタばれになってるかも、すみません; 大阪万博に沸く日本。絵描きの父と料理上手の母と暮らしていた銀花は、父親の実家に一家で移り住むことになる。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る由緒ある醬油蔵の家だった。共に暮らすのは祖母の多鶴子と父の…
シリーズ7冊目。 大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫 智蔵との約束でもあった江戸に念願の店を出した。跡継ぎの名乗りを許された三年、この間に商いを確立させなければならない。 湯屋や茶屋で江戸の帯の結び方や着物の好みをリサー…
シリーズ2冊目。 プロポーズの心得紙谷ゆずる、駆け出しの役者。戦隊もののブルーに選ばれて、只今人気上昇中。同じ役者仲間の嵐美砂を憎からず思っている。交際を申し込んだが、断られてしまった。どうやら高校時代に亡くした親友のことを、未だ気に掛けて…
シリーズ11冊目。…多分; “聖なる夜(クリスマス・イヴ)、銀世界のリゾートに日本初のカジノがオープン”のはずが、絢爛豪華な開所式の最中に巨大地震が発生、雪崩で世界のVIPを含む一万五千人が孤立した。壊滅した施設から主賓の首相がヘリで逃亡(?)する中…
シリーズ10冊目。 ここがあこがれの南の島? 十年前の未解決事件殺人犯を捜しに、薬師寺涼子警視が派遣されたのは、絶海の孤島だった。 無人島を開発、一大リゾートとなった島には、お騒がせ国家公安委員長と後援会御一行も訪れるが、搭乗してきた飛行艇が海…
シリーズ9冊目。 「ここは地の涯 シベリア奥地♪」日本を恐怖に陥れた殺人鬼を大追跡!「どんどん事を大きくして、君にも愉しませてあげるから」と警視庁の史上最強女王・薬師寺涼子警視は部下の泉田らを従え、シベリア出張。犯人が潜伏する秘密都市へと向かっ…
ネタばれになってる気がします、すみません; 香川で父から引き継いだパン屋を営む和久井ミモザ。ある日、病床の父・閑に届いた手紙は、大阪の明石ビル宛だった。転送された手紙を見て、父は顔色を変える。捨てろという父の言葉を振り切って、ミモザは廃墟に…
アマチュア・オーケストラ「東京アークエンジェル・オーケストラ」のお披露目公演は、ヴァイオリンソリストの大里峰秋を迎え、ヨーロッパの小国ラ・ルーシェ公国所有のヴァイオリン≪ミモザ≫を目玉に据えた演奏会。≪ミモザ≫はかつて盗難騒ぎまで起きたいわく…
ネタばれあります、すみません; 婚約者・坂庭真実が姿を消した。失踪前、彼女はストーカー被害にあっていたという。 彼女を探して、西澤架は彼女の郷里群馬へ向かう。あまりに近しいと感じる母娘の距離、地方ならではの狭い価値観。その頃に真実と婚活で出…
連作。…短編ではないかな。 のほほんと生きる金満寺の次男・春馬は金に汚く横暴な住職代行の兄に寺の無理難題をふっかけられがち。今日も今日とて、古い墓石の身元を探している。手がかりは石に刻まれたたった数文字の戒名だけ!? しかし、春馬には同じ高校に…
シリーズ6冊目。 幸は智蔵を喪った。女名前禁止の風習の中、幸は五鈴屋の店を残そうと、三年の猶予を願い出る。四代目の隠し子騒動まで起きる中、何とか七代目を継ぐことに成功した幸は、智蔵との約束を果たすため、江戸への出店に本格的に乗り出した。 浅草…
短編集。 ネタばれあります、すみません; 古入道きたりて 長門渓谷で釣りを楽しんだ帰り、悪天候に祟られて、山中の民家に一泊した。そこで古入道を見た。…七尾は戦後、40年経って、南島で戦友に聞いた話を思い出す。 焼け野原コンティニュー マダさんは気…
2019年公開映画の小説化。 ネタばれあります、すみません; 月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太はそれを「月のウサギだ! 」と主張するが、みんなから笑われてしまう。そこでドラえもんのひみつ道具 〈異説クラブメンバーズバッジ〉を使って月…
シリーズ5冊目。 ネタばれあります、すみません; 桔梗屋を買い上げ、新たな態勢に入った五鈴屋。母が亡くなったことを切っ掛けに妹・結を引き取り、彼女の素朴な疑問が幸に新たな商売の工夫、帯へのこだわりを思い付かせた。 子宝を授かって喜びに沸いたの…
『みをつくし料理帳』シリーズ後日譚。 花だより――愛し浅蜊佃煮 偶然出くわした水原東西と名乗る占い師に、余命1年に満たない、と言われた種市。一念発起、清右衛門、坂本堂と一緒に大坂に行く決意をする。澪への土産に選んだのは浅蜊の佃煮、手ずから丁寧に…
シリーズ4冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; 江州波村の村人に見切りを告げられ、プライドを傷つけられた五鈴屋五代目店主惣次は、店を飛び出したまま行方不明に。店に顔を出さないまま、惣次は桔梗屋に相談を持ち掛け、弟の智蔵に会い、寄合仲…
1662年晩夏のアムステルダム。宝石商人ホーへフェーンがペストで死んだ。 しかし遺体が埋葬された翌日、厳重に人の出入りが管理された館の、鉄格子がはまった部屋で、ホーへフェーンに瓜二つの男が意識不明で発見される。 画家レンブラントの息子ティトゥス…
峠越えの“酷道"を照らす一軒の食堂。 義父を殺めた少年、幼い娘を喪った女、親に捨てられた男。 孤独と絶望の底で三人の人生が交差したとき、 〈まほろば〉が見せた"十年に一度の奇跡"とは? ベストセラー『雪の鉄樹』で大注目の著者が贈る、心震える長編小説…
シリーズ3冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; 大坂天満の呉服商「五鈴屋」の女衆だった幸は、その聡明さを買われ、店主・四代目徳兵衛の後添いに迎えられるものの、夫を不慮の事故で失い、十七歳で寡婦となる。四代目の弟の惣次は「幸を娶ること…
シリーズ二冊目。 ネタばれあります、すみません; 学者の娘として生まれ、今は大坂天満の呉服商「五鈴屋」に女衆として奉公する主人公、幸。十四歳の幸に、店主徳兵衛の後添いに、との話が持ち上がった。店主は放蕩三昧で、五鈴屋は危機に瀕している。番頭…
物がさっぱり売れない享保期に、摂津の津門村に学者の子として生を受けた幸。父から「商は詐なり」と教えられて育ったはずが、享保の大飢饉や家族との別離を経て、齢九つで大坂天満にある呉服商「五鈴屋」に奉公へ出されることになる。 五鈴屋は現在四代目、…
短編集。2018年本屋大賞受賞後第一作。 ナベちゃんのヨメ 大学時代、コーラス部でよく女子とつるんでいた“男を感じさせない男友達”ナベちゃん。卒業して七年、彼が結婚するという。部活仲間が集まった席で紹介されたナベちゃんの婚約者は、ふるまいも発言も…