読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

小説 映画ドラえもん のび太の月面探査記 藤子・F・不二雄原作 辻村深月著 小学館ジュニア文庫 2019年

 2019年公開映画の小説化。
 ネタばれあります、すみません;

 月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太はそれを「月のウサギだ! 」と主張するが、みんなから笑われてしまう。そこでドラえもんひみつ道具 〈異説クラブメンバーズバッジ〉を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。
 月に興味を持つという謎の転校生・ルカとウサギ王国へ向かったのび太たちは、不思議な力(エーテル)を持つ一族・エスパルと仲良くなる。しかし、そこに彼らを狙う宇宙船が現れた。エスパルは千年前、四十光年離れたカグヤ星で生まれた人工生命体であり、伝説上の存在とされながらも、その力・エーテルをカグヤ星のエネルギー源として利用するため、千年もの間探されていた。
 連れ去られるルカたち。のび太たちはカグヤ星に向かう。カグヤ星は自身が作り出した破壊兵器で衛星を壊し、その影響で日の差さない、廃墟の星になり果てていた。
 現在カグヤ星を支配するディアボロエーテルを、ひいては地球を狙う。のび太たちは友達を救えるか。…                                        
                                  (裏表紙の紹介文に付け足しました)

 辻村深月さんが脚本・ノベライズ、というので借りてみた一冊。辻村さん、嬉しかっただろうなぁ。
 映画の方は見ていませんが、世界はしっかり踏襲されてるんじゃないかな。伏線の行き届いた構成はさすが。
 ひみつ道具『異説クラブメンバーバッジ』は初めて知りました。いやでもこれ、月という過酷な環境にまで作用する、って凄すぎるだろう!? おもちを作るムービットたちに、「もち米はどこで手に入れたんだよ??」と突っ込みたくてねぇ。いつのまにやら田んぼも作ったんだろうか。
 普通の人間になった上、のび太たちとの別れを決意したルカたち。超能力無くなって月面で、大丈夫かなぁ。ムービットもいるから暮らしていけるのかな。
 映像や声がありありと浮かんでくるような一面もあって、辻村さんのドラえもん愛が伝わって来るようでした。