短編集。
ネタばれあります、すみません;
ネタばれあります、すみません;
古入道きたりて
焼け野原コンティニュー
白昼夢の森の少女
銀の船
海辺の別荘で
オレンジボール
傀儡の路地
平成最後のおとしあな
布団窟
夕闇地蔵
面白かったです。結論がある、オチがある、という作品ではなく、怪談のように投げかけてふわりと終わる。「だからどうなるんだよ!?」と訊きたくなる作品もしばしば(苦笑;)、こういう話を、私はいつの間に受け入れられるようになったんだっけ。
うん、でもやっぱり私の中で、恒川さん三崎亜記さんと区別がつかなくなってきたなぁ;;
マダさんは気付くと焼け野原を歩いていた。記憶がないまま、郊外へ向けて歩き出す。どうやら、空から「プラズマドラゴン」なる稲妻が降って来て、町は壊滅したらしい。
蔦によって浸食された人や動物たち。意識を共有し、切り離された者は死んでしまう。ドームのように固まったそこに、ある日殺人犯が来て、自身を無理矢理繋げてしまった。
小さい頃、空を飛ぶ船を見た。自分の夢幻だと思っていたのに、ある日その船が目の前に現れる。その船の案内人は、自分はその船ブリガドーンに乗船する資格があるが、一度乗れば二度と戻って来られないという。自分は決断し、時空を超えた旅が始まった。
島の別荘でハンモックに揺られていると、シーカヤックで女が一人訪ねて来た。彼女は海辺に流れ着いた椰子の実から生まれ、育ててくれた養父の敵討ちをしてきたという。
ある日、自分は真ん丸な毬になってしまった。自分は女の子ルルに拾われ、彩色されて「芸術作品」になる。
路地裏で人形を抱いた女、ドールジェンヌ。腹話術のように喋るその言葉に、どうしても逆らえない。野津さんはSNSで被害者の会を作り、仲間を募る。都市伝説の一環として対抗策が分かった矢先…。
依頼された素行調査を好奇心のまま続けて、隠し財産が疑われる家に忍び込び、閉じ込められた部屋に掛かって来た一本の電話。相手は「平成のスピリット」と名乗る。
幼い頃、ゲームセンターで出逢った友人。彼とよく似た少年と間違えて訪れたその家には、子供が大勢住んでいた。沢山の布団で山を築き、中に潜って遊ぶ。すると、中にずぶずぶと沈んでいく感覚が…。
生まれつき目が不自由で、生き物が揺らめく炎のように見える地蔵助。地蔵の生まれ変わりとして村で育てられていたが、ある日、幼馴染の冬次郎が、村を訪れる旅人を、次々殺していることに気付いてしまう。…
うん、でもやっぱり私の中で、恒川さん三崎亜記さんと区別がつかなくなってきたなぁ;;