読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

考え方で絵は変わる イラストスキル向上のためのダテ式思考法 ダテナオト著 マイナビ出版 2019年

イラストを思い通りに描くための「ダテナオト式 思考法」

なぜ自分が想像したどおりのイラストが描けないのか? どうしたら上手に描けるのか...?
イラスト・マンガの描き手さんに向けた、 「絵がうまくなるための思考法」を紹介した一冊です。
描き手さんのさまざまな悩みをロジックに則りきちんと解説していくため、 悩みの原因をすっきりと理解でき、次のステップに進むことができます。
「猫」なのになぜかとってもイラストに詳しいねこ先生が、 悩めるクリエイターさんたちを優しく導いてくれます。

【本文構成】
・センスと才能とは?
・デッサン模写クロッキーは必要?
・いきなり100%を目指さない!
・絵は休み休み描いても下手にならないって本当?
・絵を描いていて迷った時はどうすればいい?
・筋肉の知識は必要なの?
・歳をとってから始めてもうまくなる?
・デジタルとアナログどっちがおすすめ?
・好きなモチーフばかり描いてしまう...
・自分のレベルを測る方法 他   (紹介文より)

  返却書架に並んでいて、手に取った一冊。ぱらぱらと捲ってたら、とあるイラストが目につきまして。32~33頁ですね、90年代以降の流行りの絵柄を比較して並べてあったのですが、まぁ懐かしいこと!(笑) 各作品をイラスト等の流行で切り取った本はあまり読んだことがなかったかも、と借りてみました。
 具体的なスキルアップというより、心構えや考え方指南と言った感じ。絵を描く理由の第一位が二次創作のため、ってアンケート結果には素直に驚きました。私らの時代はオリジナル発表のための手段がメインだったと思うのですが、今は二次ありきなの?? デビュー方法も以前は雑誌に応募、くらいだったのが色々増えているようで、そのメリット・デメリットまで書いてあるのは、なるほど、と目から鱗でした。
 私は絵をほぼ描かなくなっているのですが、手書き文字にも応用できるな、と思ったのがグリッド線や模写の項目。葉書に書く場合なんか、どうもバランスが悪いな、余白の取り方が上手くいかないな、結局センスだよなと思うんですが、そのセンスも学習することができるということで。…でもここまで生きて来て会得できてないからなぁ(苦笑;)。
 筆者は二次創作をお勧めされてましたが、これは人に寄るのでは、とちらっと思ったり。二次創作って設定やその説明が全て済んでる状況からの妄想なので、いざ自分でオリジナル書くとなると、その説明がえらく下手な人が結構いるんですよね。もう、自分が描きたい所だけ描く!って感じで、読者には訳分からなくなってる。商業誌とかなら、編集さんがついたらその辺り調整してくれるのかもしれないけど。
 筆者さん、料理お好きなんだろうな、とも思った一冊でした(笑)。