読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

読書 作家別た行

やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと マシンガンズ 滝沢秀一著 白夜書房 2020年

「ゴミの出し方で人生が変わる! 」定収入を得るためにゴミ清掃員を始めた、マシンガンズ・滝沢秀一の書下ろしエッセイ。今作も、理解不能な怪奇ゴミに怪事件、金持ちゴミの分析や食品ロスの実態など、ギューッと詰め込んだ渾身の一作。笑ったあとに、自分の…

あきない世傳 金と銀 十 合流篇 高田郁著 2021年 角川春樹事務所

シリーズ10冊目。 藍の浸け染め用の新しい図案に思い悩んでいる様子の賢輔。両国の花火大会で何かしらの発想を得たらしく、大坂から着いた菊栄も湯島の物産展に連れて行ったりとヒントを与える。白子から型彫師仲間の梅松を訪ねて逃げて来た誠二の助言や、紙…

緑陰深きところ 遠田潤子著 小学館 2021年

兄さん、今からあんたを殺しに行くよ――。 大阪ミナミでカレー屋を営む三宅紘二郎のもとに、ある日一通の絵葉書が届いた。葉書に書かれた漢詩に、紘二郎の記憶の蓋が開く。50年前、紘二郎の住む廃病院で起きた心中事件。愛した女、その娘、彼女たちを斬殺した…

紅蓮の雪 遠田潤子著 集英社 2021年

伊吹の双子の姉・朱里は20歳の誕生日を向かえた日、なんの前触れもなく自殺した。朱里の遺品の中から大衆演劇「鉢木座」の半券が見つかり、それが死ぬ前の最後の足取りであることを知った伊吹は、少しでも真相に迫るべく一座の公演に行った。公演後、座長に…

宝石商リチャードの謎鑑定【9】 邂逅の珊瑚(サーンウー) 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2019年

シリーズ9冊目。ネタばれになってるかも、すみません; 滞在していたスリランカの戒厳令発令を受け、ニューヨーク経由で日本に一時帰国する正義。久しぶりにあう大学の友人や先輩は正義の「宝石商見習い」の立場をやっかみ、リチャードとの関係を「愛人」と…

このゴミは収集できません~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景 マシンガンズ 滝沢秀一著 白夜書房 2018年

お笑い芸人がゴミ清掃を始めてたどり着いたゴミ学 定収入を得るためにゴミ清掃員を始めたお笑い芸人、マシンガンズ・滝沢秀一の人気ツイートが、イラストや書き下ろしのエッセイを大幅に加えて、待望の書籍化!ゴミから見る格差社会や、ゴミ清掃員おすすめの…

宝石商リチャードの謎鑑定【8】 夏の庭と黄金(ドール)の愛 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2018年

シリーズ8冊目。 ネタばれになってるかも、すみません; リチャードの母カトリーヌが正義に会いたがっているという。謎の少女オクタヴィアの思惑を案じ、正義はリチャードと共に、カトリーヌが夏のバカンスで滞在している南仏プロヴァンスの屋敷を訪ねる。到…

「創竜伝」公式ガイドブック 原作 田中芳樹 講談社文庫 1997年

折角だから「創竜伝」関連本も読んでみよう、と借りた一冊。 竜堂兄弟のキャラクターファイルに始まり、中国神話や現代の兵器データなど、竜堂兄弟に関するあらゆるジャンルのデータを網羅した公式ガイドブック。 収録されてるのは文庫版8巻までの内容。全て…

創竜伝 15 〈旅立つ日まで〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2020年

シリーズ最終巻。 ネタばれあります、すみません; 電車で東京へ行けるだけ行こうとする竜堂兄弟。途中でまた竜蛇や飛天夜叉に襲われるが、竜に変わることで退治し、何とか中野区の我が家へ辿り着いた。叔父叔母夫妻に挨拶し、身支度を整えた後、灰から逃れ…

創竜伝 14 〈月への門〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2019年

シリーズ14冊目。 ネタばれあります、すみません; 勝岡寛太から活動資金を得て始動する京都幕府を、欽不鳥(きんぴ)に命じられた八頭の竜蛇が襲う。歯牙にもかけない小早川奈津子征夷大将軍、騒ぎを大きくして争点をぼやかそうとする竜堂兄弟。京都府警、…

創竜伝 13 〈噴火列島〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2003年

シリーズ13冊目。 京都から東京へのルートを探って、軽井沢近辺で騰蛇を駆る終と余。富士山からの降灰の中、アメリカ兵やアメリカ軍が人工的に作った怪物・トカゲ兵と出くわした。さらに、病院から医師を連れて抜け出した前首相とも。 宝鼎に乗って来た茉理…

創竜伝 12 〈竜王風雲録〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 2000年

シリーズ12冊目。 天界の大騒乱の中で、歴史の狭間に落ち込んでしまった東海青竜王・敖広を探し、宋代の中国を旅する西海白竜王・敖閏。時折しも宋と遼という二大国の大決戦 高梁河之戦前夜、白竜王はそれと特に関係なく老婆に財布を掏られたり、うどん屋で…

創竜伝 11 〈銀月王伝奇〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1997年

シリーズ外伝。 ネタばれになってるかも、すみません; 国際演劇祭の準備で盛り上がる初冬の避暑地・霧立町で、数名の行方不明者が。祖父の友人が経営する「常盤舞台芸術学院」から調査を依頼されて、竜堂4兄弟は現地にのりこんだ。世界一の美女(自己申告)…

創竜伝 10 〈大英帝国最後の日〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1996年

シリーズ10冊目。 スコットランド エジンバラへ着いた四兄弟は人喰石(サルコファゴス)を操る石使いの女や小早川奈津子に襲われながらも、現地で知り合ったマクシェーン老人の案内でロンドンへ。 ロンドンでは大英博物館やシャーロック・ホームズ博物館、自…

創竜伝 9 〈妖世紀のドラゴン〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1994年

シリーズ9冊目。 茉理たちの捕虜となったタウンゼントは、滞在先の亜南飯店に忍び込んできた怪物 野狗子に殺された。さらに茉理たちに襲い来る怪物を、仙界から戻った竜堂四兄弟が阻止する。茉理と四兄弟は再会した。 ビクトリア湾に夕食に出た終と余は小早…

創竜伝 8 〈仙境のドラゴン〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1992年

シリーズ8冊目。 イングランドでランバート・クラークの結婚式が行われ、ランバートの意識が何者かに乗っ取られていた頃。 無人の街 竜泉郷に着いた竜堂四兄弟は、茉理の姉と名乗る女性 瑤姫と出会い、誘われるまま宝鼎に乗って仙界へ。竜泉郷は竜堂兄弟が訪…

創竜伝 7 〈黄土のドラゴン〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1991年

シリーズ7冊目。 黄大人の尽力で中国へ渡った竜堂兄弟一行は、茉理たちを香港に置いて西安へ、そこで規格外も甚だしい女傑 小早川奈津子に出会って逃亡した後、さらに青海省の奥深くの収容所へ。正面突破で黄大老救出に成功し、西寧へ向かう。 黄大老曰く、…

創竜伝 6 〈染血の夢(ブラッディ・ドリーム)〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1990年

シリーズ6冊目。 カナダ近くの森の中、ヘング・コミュニティで束の間の平穏な日々を満喫する四兄弟。だが四人姉妹のタウンゼントは超能力戦闘員を送り込み、ナパーム弾で森林を焼き払う。さらに乗り込んできた戦闘員のヘリを奪って、四兄弟はシカゴの豪華ホ…

あきない世傳 金と銀 九 淵泉篇 高田郁著 2020年 角川春樹事務所

シリーズ9作目。 ネタばれあります、すみません; 結はようやく出来上がった干支文字の伊勢型紙を持ち出して出奔し、音羽屋に駆け込んだ。幸の必死の説得も結には届かず、結は音羽屋の後添いに納まり、日本橋で呉服屋を開店する。彫師が型紙にこっそり彫り込…

創竜伝 5 〈蜃気楼都市(ミラージュ・シティ)〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1990年

『創竜伝』番外編。 20世紀の終焉を数年後に控えた年の9月1日、竜堂家の四兄弟は日本海を臨む美しい学園都市に来ていた。祖父 竜堂司の友人で、白楊学院創立者 日高順三が、神聖真理教団という新興宗教と 市の実力者 名雲泰信から、学院立ち退きを迫られ、嫌…

創竜伝 4 〈四兄弟(ドラゴン)脱出行〉 講談社ノベルス 田中芳樹著 1989年

シリーズ4冊目。 始が祖父の残した蔵書の山を漁っている竜堂邸に、公安警察が乗り込んできた。とりあえず刑事たちをのして、墨田川河口へ逃げる四兄弟と茉理。彼らを追いかけて来たレディLは、始に中性子爆弾を取り付けることに成功する。単なる脅しの筈だ…

雨の中の涙のように 遠田潤子著 光文社 2020年

連作短編集、になるのかな。 ネタばれあります、すみません。 第一章 垣見五郎兵衛の握手会 時代劇の大部屋俳優 伍郎が役者を諦めたのは、堀尾葉介に会ったからだった。容姿だけのアイドルだと侮っていたのに、圧倒的オーラを持ちながら物腰柔らかく、才能に…

創竜伝 3 〈逆襲の四兄弟(ドラゴン)〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1988年

シリーズ3巻目。 近所の夜店を冷やかしていた四兄弟と従妹の茉理。共和学院が火事に見舞われ、どさくさに紛れて 終は狐面の人物に攫われてしまう。戦車ジャック(?)をしてまで終を追う竜堂兄弟と茉理。ヘリで筑波の大亜製薬筑波研究所に連れ去られた終は…

創竜伝 2 〈摩天楼の四兄弟(ドラゴン)〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1988年

シリーズ第2巻。 夏休み、竜堂兄弟は遊園地フェアリーランドで襲われ、東京湾で襲われ、翌日には野球場ビッグボウルと自宅で襲われて、その全てを返り討ちにした。新たな襲撃者の後ろには、アメリカ四つの超巨大財閥 四人姉妹がいるらしい。 鎌倉の御前 船…

創竜伝 1 〈超能力四兄弟(ドラゴン)〉 田中芳樹著 講談社ノベルス 1987年

『創竜伝』シリーズ1巻目。 ネタばれあります、すみません。 20世紀も終わりを告げる頃。東京都中野区に建つ竜堂邸には 23歳の長男 始を筆頭に、続 終 余の4兄弟が住んでいた。 彼らの祖父は自由闊達な校風で知られる共和学院の創設者。始はここの卒業生で…

涼宮ハルヒの直観 谷川流著 角川スニーカー文庫 2020年

『涼宮ハルヒ』シリーズ12冊目。9年ぶりの続巻。 ネタばれになるのかな、すみません; あてずっぽナンバーズ 1月3日、初詣で市内の寺と神社を全制覇する、とハルヒの息は荒い。SOS団女子三人は振袖姿、鶴屋さんから借りたもの。お礼はみんなの着物姿の写真で…

宝石商リチャードの謎鑑定【7】 紅宝石(ルビー)の女王と裏切りの海 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2018年

2ndシーズン開始。 スリランカで宝石商として見習い中の中田正義。山間の都市キャンディに滞在し一カ月が経った頃、不思議なメールが届いた。アドレスには「ジェフリー」という名前、件名は「リチャードを助けて」。開くと、リチャードの名前で予約された豪…

宝石商リチャード氏の謎鑑定【6】 転生のタンザナイト 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2018年

シリーズ6冊目。第一部完結。 extra case. シンハライトは招く スリランカで宝石店を覘いていた「私」は、宝石に詳しい「イケメン」に声をかけられる。 case.1 さすらいのコンクパール コンクパール、メキシコ湾やカリブ海のコンク貝から取れるピンク色の真…

宝石商リチャードの謎鑑定【5】 祝福のペリドット 辻村七子著 集英社オレンジ文庫 2017年

シリーズ5冊目。 case.1 挑むシトリン 「スペインでフラメンコギターを極めてくる」と下村が日本を出て行った。空港まで見送った帰り、正義は大きなシトリンの指輪をはめた関西弁の女性と出会う。 case.2 サードニクスの横顔 今度のお客 画家の乙村さんはカ…

約束の果て 黒と紫の国 高丘哲次著 新潮社 2020年

「日本ファンタジーノベル2019」受賞作品。 かなり詳しく内容を書いてしまいますので、興味を持たれた方はこの記事は読まない方がいいかと思います。 父が託した二つの遺物。偽史と小説、大国・伍州(ごしゅう)で長らく虚構とされた二書には伝説の国、壙(…