読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

狼と香辛料ⅩⅩⅣ Spring LogⅦ  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2023年

 シリーズ24冊目。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 世界を変える大冒険へと向かった娘のミューリを追って、旅を続ける賢狼ホロと元行商人のロレンス。
 だが借金で悩むサロニアの窮地を救ったロレンスの活躍が、思わぬ余波を生む。「貴重な森が失われる」と、森林監督官から詰め寄られてしまうのだった。
 トーネブルグの未来を思い森を切り開く決断をした領主マチアスと、先祖代々の森を守りたい領民。その両者を気遣うホロを悲しませないためにも、ロレンスは皆が納得する妙案を練ることになる。
 しかしそんな中、木材取引の相手、港町カーランの背後に見えてきたのは昔馴染みのエーブの姿だった。
 彼女の言い分に嘘はない、と断言するホロ。”薄明の枢機卿”コルを後ろ盾にはしているが、信仰難民の救済のためには大量の木材や炭焼き、製鉄等がいるのは事実である。そのために木を伐り道を通せば植生が変わり、今までの下肥などの特産品はなくなるが、その分、別の収入源が開ける。ケルーベの町は今までの利益を奪われるとこちらに敵対心をむき出しているので、そちらが何らかの行動を起こす前に、領主と契約を結びたい。
 何の非もない言い分に、だが、ロレンスは疑問を抱く。ロレンスはホロと共にケルーベを訪い、ケルーベの言い分を聞くことに。そこで明らかになったのは、羊毛の供給をエサに、カーランとケルーベの分断を促進して、自分の利益を増大させていたエーブの行動だった。
 カーランとケルーベが共闘することで何か利益は生み出せないか。ロレンスは実り豊かな古い森の湿性に可能性を思いつき、ホロにその調査を依頼する。…   (折り返し紹介文に付け足しました)

 相変わらずサロニアの関税問題を思い出せず(…;)、麦畑の貢納特権とか大蛇の伝説が実は…ってのは覚えてるのになぁ;
 ロレンスが思い付いた策は、この後軌道に乗るまでにかなり時間がかかりそうだなぁと思いましたよ。水路の確保というか治水から始めなきゃだし、製鉄所作るより根気要りそう。それでも森を守ることが第一条件でしたものね。
 コルの名声が想像以上に膨らんでいたことから、その様子を探るため、ホロとロレンスは再び旅を始めるようです。…湯屋はいいのか? 旅館仲間から色々頼まれてなかったか?? 
 次巻に続きます。