読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

幻想遊園地 堀川アサコ著 講談社文庫 2022年

 「幻想」シリーズ。
 ネタばれあります、すみません;

 あの世とこの世を結ぶ境界エリアにある探偵事務所で勤務する、元幽霊の真理子さん。彼女のもとに、同級生が変になったという相談が持ち込まれる。原因は竜宮ルナパークなる遊園地にあるらしいのだが、その遊園地はとうの昔に廃園になっており、跡地には団地が建っていた。また別に、変な宗教にのめり込んでしまった妻を奪回して欲しい、との依頼も飛び込んで来る。
 本来なら所長の大島ちゃんが受けるべき依頼なのに、と文句を言いつつ真理子さんは調査を始めた。月華天地の会とかいう怪しげな宗教団体、その教祖は昔 竜宮ルナパークでマジシャンとして働いていたらしい。そのうち真理子さんは何だか命を狙われ始めるし、行く先々にルナパークのマスコットキャラの着ぐるみフーゴくんとも出くわす。その着ぐるみは、どうやら大島ちゃんが別件で調べていた浮気調査と重なるようだ。
 浮気を疑われた村長の娘婿は、幼馴染みから貰った古いフーゴくんのぬいぐるみを妻に断捨離されてしまった頃から、挙動不審になったと言う。どうやらルナパークの怨みが発動し、本人無自覚のまま着ぐるみに入って暴れてしまったらしい。関係した人々が次々取り憑かれる中、真理子さんは今はもうない筈の遊園地へ向かう。…    (裏表紙紹介文に付け足しました)

 シリーズとか言いながら、他の作品の内容ほとんど忘れてしまっていてですね;(←おい;) 各作品の設定は何とか覚えていたんですが、登場人物がままならない。「いた…ような気がする」レベルで読み始めました。でも、それでも何とかなりましたね、作品は独立してました(苦笑;)。
 今はもうない遊園地の怨霊、となると私の近くでもそこそこあるなぁ。宝塚ファミリーランド(お世話になりました)、阪神パークレオポンを観に行ったはず、あと冬場のスケートリンク)、神戸ポートピアランドに六甲アイランドAOIA等々。ファミリーランドには特にお世話になりました。跡地は大概商業施設になってる気がするけど、祟られてたら大変だなぁ(笑)。無機物(?)にも魂が宿る、ってのは日本独特なのかしら。潰れてしまうのを惜しむならその前に来いよ、って作中の意見は分かるんですが、そこはそれ、ですよね。でも、一人の少女の思いで何とか鎮まる。一人でもいれば。
 天然で男性の好意を受け取って当たり前なふわふわのんびり真理子さん、女子受けの悪さは仕方ないよなぁ。でもその分男性運も悪いようで、7万円は大きいぞ、返して貰えよ;