認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか?どうすれば良いのか?を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。
人生100年時代、誰もが避けられない道
知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。
認知症専門医が教える、ボケ方上手と介護上手 (出版社紹介文より)
美容院で父親に付いて愚痴ってたら、美容師さんから「カラテカの矢部さんがそういう本を描いている」と情報を頂きまして。その類いの本なら漫画でも図書館に置いてるんじゃないかと検索を掛けたら、こちらの本がヒットしました。
手に取ってびっくり、あれ、漫画じゃない、「思ってたんと違う」(笑)。そうか、矢部さんが描いた漫画の原作でしたか。それならそれで情報量も多かろう、と読み進みました。
ああなるほど、と思い当たる所もあれば「そんな可愛いものか?」と思う箇所も。デイサービスを推奨してらっしゃるのは分かるんだけど、あれ身支度させるのも面倒なんだよなぁ、毎回毎回「どこに行く」「何しに行く」って訊いてくるし、行ったあとは何度も「どこに行った」「何しに行った」って訊いてくるし。その症状も軽度のそれなんだよなぁ、「イライラはするんですけどね」と一言添えては下さってるのにはほっとします。でもまだまだ酷くなるんだよなぁ。
介護される側の性格の可愛げで、かなり介護する側の負担、特に心理的負担が変わってくる気がします。何しろ「自分は悪くない」と頭からこちらのことを否定してきたりするので、どうしてもムッとするし(苦笑;)。
介護する側に息抜きが必要、ゆとりが必要という言葉は心強いです。介護する側がどれを耐え難いと思うのかも、個人差があるよなぁ。「事前の知識が重要」というのはその通りだと思います、祖母が「ご飯食べてない」と言った時も「家に帰りたい」と言った時も、「本当にこういうこと言うんだ」と言う感想の方が先に来たので。