シリーズ23冊目。ネタばれになってるかも、すみません;
狼と宝石の海
ホロとロレンスがサロニアの町の借金問題を片付けた後。その近くの山村は、少し前まで鱒の養殖が盛んに行われていた。今は魚に病気が流行り養殖は滞って、代わりにと始めた鹿革産業が軌道に乗った状態、だが村人たちは、池を掘る所から始めて村を豊かにしてくれた養殖業の第一人者ラーデンに感謝しており、その証として彼を司教にしたいと奔走していた。だが、当のラーデンは頑なにそれを嫌がる。遠い異国から来てがむしゃらに働いたラーデンは、自分が過去の遺物になることを怖れていた。
狼と実りの夏
ニョッヒラにいた頃。山に悪魔が出た、との噂をミューリが仕入れて来た。勇んで家族揃って出掛けることに。山は茸の季節、茸狩りも兼ねて。
狼とかつての猟犬のため息
借金帳消しの礼として、ホロとロレンスに領地が贈られることに。だがその条件としてロレンスに課せられたのは、前の領主がその土地を所有することになったとされる大蛇退治の伝説の真相を探ること。二人は女司祭エリスと、その地の昔を知る栗鼠の化身ターニャと共に、領地に立つ石塔に向かう。
狼と夜明けの色
結局領地は貰わず、その地で穫れた麦を毎年ニョッヒラに送ってもらうことにしたロレンス。そうすればきっと、ホロは毎年、楽しかった日々を思い出せるだろうから。…
前巻の内容、「借金をチャラにした」経緯を思い出せなくてですね、おかしいなあ、ターニャは覚えてるのに; 読み返した方がいいかもなぁ;;
大蛇伝説、ってのは川の氾濫を示すことが多いとか言うよね、ほら、川出て来たじゃん、と思ってたらもう一捻りありましたね。うん、そんな単純ではなかったか(笑)。
ロレンスがホロを甘やかす理由が念押しされた今回、これはロレンスがある程度年取ったからでもあって、若い頃ホロがロレンスを振り回していた時代ではこうはならなかったかなぁ。とりあえず先立つものは大量に必要で、ロレンスに才覚があってよかったね、って所でしょうか。まぁ金銭的に裕福な暮らしをしてなくても、茸狩りだ何だと楽しんではいそうですが。
ミューリたちにはいつ会えるのか、次巻に続きます。