読書 作家別か行
第25回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。 ネタばれというか、粗筋結構書いてます、すみません; 物語の中でだけ、生きていたい 最愛の娘が家出した。どこへ? クリスマスに父が贈った童話の中へ。 父は小さな娘を探すため小説世界へともぐりこむ……。 …
「このミステリーがすごい!」2011年第一位作品。 ネタばれあります、すみません; 「俺には感情がないらしいんだ」。 生徒からの絶大な人気を誇り、職員室やPTAの間でも信頼の厚い教師 蓮実聖司、通称ハスミン。好青年の貌をもち、高いIQを誇る蓮実の…
シリーズ9冊目。 花寺学院のヴァレンタインを中心に据えた短編集。 ネタばれになってるかな、すみません; 三年生が卒業すると、部員がいきなり減ってしまう推理小説研究会。柏木優の代わりに、とその烏帽子子の福沢祐麒に声をかけた面々は、祐麒に部活動の…
読書家で知られる児玉清が作家に敬意を持ってインタビューした対談集。 作家は 大崎善生、角田光代、町田康、村山由佳、森絵都、真保裕一、江國香織、北原亞以子、荻原浩、あさのあつこ、 北方謙三、浅田次郎、東野圭吾、三浦しをん、山本兼一、宮部みゆき、…
ネタばれになってるかも、すみません; 20世紀末に突如都市を襲った天災から数十年。震災復興のため、首都湾岸地域に巨大カジノが誘致された。その一角を、少女だけで形成されたサーカス団が占める。曲芸学校をトップで卒業したエリートのみが、偉大な文学者…
シリーズ8冊目。 ネタばれあります、すみません; 三学期がはじまり、花寺学院高校では選挙管理委員の招集があった。それは、三年である柏木優が生徒会長を引退する日が近づいているということ。祐麒たち一年生は、次の生徒会にも自分たちの居場所をどうにか…
『いとみち』、シリーズ第二弾。 相馬いと、高校二年生。相変わらず青森市のメイド喫茶でバイトする日々。去年と違うのは、特技の三味線でミニライブを開くようになったこと。ただこの頃、メイド長の葛西幸子も漫画家志望の福士智美も彼女によそよそしいのが…
『ミミズクと夜の王』続編。 全知の天に運命を委ねる占の国ヴィオン。生まれながらにして毒と呪いの言葉を吐き、下町に生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女エルザは城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。 『薄汚い占者どもめ。地獄に堕ちろ!』 姫…
バブル景気真っ盛りの1988年、東城大医学部剣道部の猛虎・速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍・清川吾郎、剣の才能を持つふたりの男が、全存在をかけて戦う。そしてその戦いの陰には、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅、高階顧問の姿があった。…
事実を元にした短編集。 無償の愛を確認しようと、道端の石を愛する 『無償の愛』 初恋の人に会って、思わぬ所で相手を怒らせてしまう 『初恋の人』 寄生虫博物館で寄生虫の奥深さを知る 『寄生虫』 駄目な自分も好き 『駄目ナルシスト』 オバケが怖くなくな…
ネタばれになってるかも、すみません; マリアクリニックには5人の妊婦が通っている。自然妊娠が三人、人工授精が二人。 院長の三枝茉莉亜は末期の肺癌で余命幾ばくもなく、跡取りと目された長男の久広は勤務している極北市での医療事故の責任を問われて警察…
僕は曽根崎薫、14歳。歴史はオタクの域に達しているけど、英語は苦手。愛読書はコミック『ドンドコ』。ちょっと要領のいい、ごくフツーの中学生だ。 そんな僕が、ひょんなことから「日本一の天才少年」となり、東城大学の医学部で医学の研究をすることに。で…
『サクリファイス』番外編。 老ビブネンの腹の中 パリで自転車競技にまるで理解のないインタビューを受けた後、白石誓は以前チームメイトだった選手の死の知らせを受ける。薬物の過剰摂取という死因に衝撃を受ける白石。彼の思いは、過酷なパリ・ルーベを走…
京極夏彦が各界の専門家と妖怪について語りあった対談集。 水木しげる ◎ 妖怪が深める師弟の絆 養老孟司 ◎ 脳化社会の妖怪たち 中沢新一 ◎ ダンディは悪なる自然 夢枕 獏 ◎ 闘う陰陽師作家、嗤う妖怪作家 アダム・カバット ◎ 江戸の妖怪キャラクター 宮部み…
<真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。 それは、きっと、真夜中には世界が半分になるからですよと、いつか三束さんが言ったことを、わたしはこの真夜中を歩きながら思い出している。> 入江冬子、34歳はフリー校閲者。人づきあいが苦手で孤独を…
仕事で一番大事なことって何でしょう? それは、すべてのことを「数字」で考えること。 それはわかってるんですけど、計算とか苦手で……」 そんな人も多いと思います。でも、大丈夫! 本書を読めば、著者が収集した 「黒字言葉(利益を出すための格言)」で ビジ…
ネタばれしてます、すみません; 首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ一億円。その名も「ふるさと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂れた水族館にひっそり置かれているだけとなった――はずだった。が、ある日を…
『マリみて』シリーズ37冊目。番外編短編集。 美術部の亜深はひょんなことから、『ストレッチ愛好会』に参加することに。主催者の臨時講師・大杉和夏子先生を神聖視する亜深を、友達の永ちゃんはほんの少し心配げに見守っている様子。 ‥『飴とストレッチ』 …
思い出すのは20数年前の修学旅行。西中将棋部員、カズト、シンヤ、ユーイチの三人は京都の自由時間を利用して、大阪・江坂に転校して行った部活仲間の女の子に会いに行く計画を立てる。ついでに、頭ごなしに生徒を抑えつける体育教師に一泡吹かせようと、難…
『バチスタ』シリーズ、スピンオフ作品。 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。 「スナイプAZ1988」――この新しい医…
ハローワークで嘱託で働く新人の奮闘を描いた連作短編集。 ネタばれあります、すみません; 仕事の仕事 沢田信(28歳)は嘱託でハローワーク宮台に勤め始めた。研修期間を経て相談カウンターに座ったが、人のいい沢田はどうやらある種の求職者にはカモに映っ…
シリーズ7冊目。クリスマス前、期末試験を経てお正月二日まで。 超難解問題集 期末試験が終わったある日、生徒会の仕事を手伝っていた祐麒たちは、アンドレ先輩に「勉強しろ」と言われてしまう。人並みに試験勉強はしているものの、それでは足りないらしい。…
『サクリファイス』続編。 ネタばれあります、すみません; あれから三年。白石誓はフランスの自転車ロードレースプロチームで、ツール・ド・フランスに挑戦する。チームのエースはミッコ・コルホネン、フィンランド出身。有名ではないながら優勝も狙えるチ…
第23回日本ファンタジーノベル大賞 大賞受賞作。 ネタばれあります、すみません; 山奥の湖のほとりの小さな集落で、さざなみは育った。十三の年、さざなみはむらを出る。何故なら、むらが滅んでしまったから。全ての源であった湖が濁り、むらに災厄が降りか…
粕谷知世、4作目。 ネタばれになってるかも、すみません; 1980年。小学5年生の私・岡島伊吹は自分が30歳までしか生きられないことを知った。何故なら1999年、恐怖の大王が落ちて来て世界が滅びるから。 同じTV番組を見たクラスメイト達も最初は怯えていたも…
集英社『別冊マーガレット』から白泉社の立ち上げ、『花とゆめ』や『LaLa』の創刊に尽力した編集者の回想録。 著者は、いわゆる『花とゆめ』の黄金期を作った編集長。見出したと言うか担当した漫画家さんの名前が並んでいるのですが、まぁ錚々たる面々、美内…
青森市でたった一軒のメイド珈琲店で働く、あまりにも内気で上がり症の、ちっこい少女の悲喜こもごも。 相馬いとは高校一年生。人見知りで引っ込み思案な性格に祖母譲りの津軽訛りが輪を掛けて、中学時代は友達もあまりできなかった。こんなことではいけない…
初出は2007年。 『バチスタ』シリーズ第三弾。スピンオフも含めたら4作目、『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行したもう一つの物語。 友人・祥さんにお借りしました、祥さんどうもありがとう♪ 伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴…
短編集。 キャッチライト 一世を風靡しながらも今は落ち目になってしまった元アイドル・間中音乃こと倉田和美。ヘアヌードの誘いも来る30歳、一発逆転の手段として彼女は人気番組『オールスター感謝祭』のミニマラソンコーナーに全てをかける。アマチュア女…
連作短編集。 小酒井都はとある出版社に勤める女性編集者。理性的に見えて、実は結構イケるクチ。ただ、飲みすぎると記憶が無くなる。一緒に飲んでいた人に大概迷惑をかける。歴代の上司の腕を締め上げ、編集長のシャツに赤ワインをぶちまける。大切な原稿が…