シリーズ9冊目。
花寺学院のヴァレンタインを中心に据えた短編集。
ネタばれになってるかな、すみません;
三年生が卒業すると、部員がいきなり減ってしまう
推理小説研究会。
柏木優の代わりに、とその烏帽子子の
福沢祐麒に声をかけた面々は、
祐麒に部活動の本質を突かれてしまう。 ‥『二進も三進も』
世の中を計算通りに渡って来た田口品には、トラブルばかり生み出して悪目立ちする
福沢祐麒の行動は理解できない。でも
柏木優の覚えはめでたいようだ。田口はある日、
柏木優を呼びとめてしまう。「僕にもあだ名をつけていただけませんか」 ‥『田口君の心算』
登校途中、漫画好きな彼は妄想する。俺に密かに思いを寄せているような、可愛い女の子はいないだろうか、今日この日にチョコレートをくれそうな女の子は…。 ‥『妄想チョコレート』
高田鉄は、心に決めたことがあった。そのせいで
祐麒に胡散臭い目で見られているようだが、仕方がない。もうすぐ卒業する
柏木優を呼び出し、鉄はある同好会活動の創設メンバーになってくれるよう依頼する。 ‥『エール』
何か隠している様子の高田が気になる
祐麒。ちょっといらいらするけれど、でも何も言わない、問い質さない。高田も
祐麒も、ちゃんと分かりあえていることだから。 ‥『オン ユア マークス』
段ボール6箱分のチョコを貰った
柏木優と、家を訪ねてきた
瞳子の会話 ‥『チョコレート王子さま』
祐巳ちゃんが作ったロシアンチョコ、
祐麒くんはハズレを食べてしまったようで。
柏木先輩を通じてでも、
祐麒には友達が増えて行っている様子。
柏木優は何故あんなに人望があるんだ??(笑)。ラスト、
瞳子とのワンシーンはまさしくファンサービスでしたね。
さて、次は卒業式になるんでしょうか。次巻へ続きます。