読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ジェネラル・ルージュの凱旋(上)(下) 海堂尊著 宝島社文庫 2009年

 初出は2007年。
 『バチスタ』シリーズ第三弾。スピンオフも含めたら4作目、『ナイチンゲールの沈黙』と同時進行したもう一つの物語。
 友人・祥さんにお借りしました、祥さんどうもありがとう♪

 伝説の歌姫が東城大学医学部付属病院に緊急入院した頃、不定愁訴外来担当の田口公平の元には匿名の告発文書が届いていた。“将軍(ジェネラル)”の異名を取る救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという。高階病院長依頼を受けた田口は調査に乗り出す。
 速水部長の収賄疑惑を調べ始めた田口だったが、倫理問題審査委員会による介入や、新人看護師姫宮と厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥の登場でさらに複雑な事態に巻き込まれていく。悲願のドクター・ヘリ導入を目前に、速水は病院を追われてしまうのか。
                                     (裏表紙の紹介文より)

 殺人事件が起きない一作。
 速水部長かっこいいなぁ(笑)。「誰かの下にいられる幸せを、胸いっぱい味わっておけ」だもんなぁ。修羅場でルージュをひく、とかいうのはけれんみが過ぎないかい、とは思いましたが。
 小児科、終末期医療、救急医療と医療現場の問題点を分かり易く洗い出して行く。どの作品にも必ずエーアイが絡んで来るのね。それにしても大学病院の上の人達ってこんなに根性悪い人ばっかりなんだろうか(笑)。
 巻末のキャラクター図鑑が有難かったです。色々忘れたり混乱したりしてたので。やっぱり一気に読むべきだったなぁ。