『マリみて』シリーズ37冊目。番外編短編集。
美術部の亜深はひょんなことから、『ストレッチ愛好会』に参加することに。主催者の臨時講師・大杉和夏子先生を神聖視する亜深を、友達の永ちゃんはほんの少し心配げに見守っている様子。 ‥『飴とストレッチ』
父親が連れて来た家庭教師アケミさんは、同級生の貴良さんだった。苦手な数学だけでなく、自転車の乗り方や自立についての考え方まで指南する貴良さん。華奈子は次第に、貴良の来訪を待ち望むようになる。 ‥『プライベートTeacher』
美術の教育実習生 天知先生が最終日、入間先生の言われて焼いてきたのは、おっぱいのような形のクッキーだった。それは当時美術部員だった三人の生徒に、それぞれ違う印象を与えながらも多大なる影響を及ぼした出来事。ただ、10年後同窓会で聞いた真実は、ちょっと違っていたようで… ‥『おっぱいクッキー』
麻丈は日本史が大嫌い。克服法として、歴史上の人物をアイドルに見立てて追っかけることにした。上手く行くかと思われたその方法には、ちょっとした落とし穴が… ‥『昨日の敵』
千脇毛莉は、数学教師の尾上実美が大好き。休み時間ごとに職員室まで押しかけるほど。もし尾上先生が学生の頃に知り合えたなら、姉妹(スール)になってもらうのに。でもそんな毛莉の行動は尾上先生には迷惑だったようで、卒業式まで会いに来るな、と言われてしまう。 ‥『卒業式まで』
鹿取真紀先生が結婚した。寿退社なんてしない、3年生を卒業まで見送る、と約束した鹿取先生。だけど子供が出来て、その約束は果たせそうにない。後ろめたくて、哀しくて… ‥『アナウンスメント』
つなぎは、中庭にいた鹿取先生を薔薇の館に誘い、後輩の女の子が差し入れしてくれたハーブクッキーをお茶うけにハーブティーと振舞う ‥『フェアウェル ブーケ』。
祥子と祐巳が語らう後日談 ‥『薬香草茶話』