読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

岡田斗司夫ゼミのサイコパス人生相談 岡田斗司夫著 インプレス 2022年

人間である以上、生きていれば悩みの一つや二つはあるでしょう。
でも、本当に悩んでいることほど、悩みを知られるのが恥ずかしく、身近な人には相談できずにいる人も多いはず。

そんな迷える子羊たちが最後の希望を託す、人生相談。
回答を担当するのは、朝日新聞で人生相談『悩みのるつぼ』を担当していた岡田斗司夫氏。

「僕はたぶんサイコパスです。サイコパスは空気を読めないので、人生相談をされた時には相手の気持ちに惑わされずに、最良のアドバイスができるんです」

<サイコパス人生相談の特徴>
「悩みを人に相談するとき、普通の回答はすでに検討済みのはず」
「相談文の中には含まれていない、相談者の隠された事情がある」
「相談者の望む回答については一切考慮しない」

こうした思考から導き出される、適切かつ目から鱗なアドバイスの数々。
「現在生活保護を受けていますが、自分好みのマンションを経営したい」そんな突拍子もない悩みにも、目を背けずにアドバイスする「サイコパス」岡田氏。

そんな素敵な回答を盛り上げてくれるのは、『炎の転校生』『逆境ナイン』『アオイホノオ』の著作で知られる漫画家・島本和彦氏のイラスト。カバーや表紙だけではなく、本文中に掲載する岡田氏の似顔絵はすべて島本氏による完全書き下ろしッ!

人生の悩み、仕事の悩み、恋の悩み、家族の悩み、社会に対する不満、就職に関する不安、そしてオタク特有の悩みまで全50種以上寄せられた、多種多様な悩み。
岡田斗司夫氏の回答の中から、あなたの悩みを棚卸ししてくれる、悩みの処方箋が見つかるはずです。    (紹介文より)

 岡田斗司夫さんが YouTube なりニコ生なりで答えていた悩み相談を書籍化したもの。イラスト 島本和彦にびっくり(笑)。
 相変わらず、切り口が斬新です。「こういう見方をするのか」のオンパレード、実際傍にいる人がこんなにアタマ良かったらちょっと怖いだろうなとも思いつつ(苦笑;)、面白かったです。基本的には対処方法の提示、かなり具体的。
 アニメオタクの妹さんの口調、やたら擬音を使うのが気になるという話は、この間読んだ『監督不行届』にも出てきたなぁ、とちょっと笑ってしまいました。こんなに嫌がってるお姉さんにちょっかい出す妹さんの空気読めなさ具合も凄い(笑)。
 『じゃりン子チエ』のお祖母さんのアドバイスはアニメ化もされてましたね、最終話近辺のエピソードだった筈。私も何かあったら「とりあえず美味しいもの食べよう」って思うもんなぁ、でもストレス発散の手段になるとそれはそれで厄介かもしれませんが。
 友人と前ほど仲良く付き合えなくなってきた、と言う悩みは『赤毛のアン』のアンとダイアナを思い出しました。不変の悩みだよなぁ。
 4タイプの性格診断の説明、理想型と法則型の文章が多分ごっちゃになってますよね? 衍字も見かけたし、増刷時とかに直りますように。