シリーズ最終巻。
ネタばれあります、すみません;
蝶は聖夜に羽ばたく・後 第肆骨
神居古潭の洞窟で、好美に襲われて重傷を負った千葉。櫻子と正太郎は好美を説得し、彼女を追わない代わりに千葉を助けるよう取引する。正太郎の機転もあってスムーズに救急車が呼べ、櫻子が残した痕跡を手掛かりに山路も来てくれて、漸く家に帰った櫻子たちを待っていたのは警察だった。櫻子は殺人事件の容疑者として警察に連れて行かれてしまう。
殺されたのは奥原修、神居古潭の洞窟で人形の首目当てに誘き出された男。発見者は内海警官と阿世知蘭香、山路だった。櫻子を追っている途中で死体を見つけ、櫻子が犯人だろうと言う山路の言葉に相当葛藤した末、警察に通報したらしい。
好美の犯行だ、と予想した正太郎は彼女の行方を追う。好美の姉 清美の住んでいたアパートを訪れ、当時残されていたミントの鉢植の、真実のメッセージを予想し伝える。
最終骨 櫻花の葬送
櫻子さんが釈放されて数日後。薔子さんの別荘で改めて行われたクリスマスパーティーで、櫻子や正太郎は 隠し部屋に遺された品々を確認し、「清白」の存在を認識した。改めて惣太郎の死の真相を探るため、事件直前まで乳母として雇われていた箱石恵子の行方を探す。やがて判明する清白と箱石の関係、櫻子の伯母 薫子との因縁。箱石恵子を訪ねた櫻子と正太郎は、そこに山路陽一の姿を見る。…
ええと、結局 他の幼児の殺害犯は関係なかったの?
最終巻でいきなり犯人が出てきました、うぬぅ; 山路兄弟のミスリードは、映像のない小説ならではのものでしたね。読んでて「時系列どうなってるんだ?」とは思ったんだけど。
最後に描かれたばあやさんの魂の救済が、最大の伏線でしたね。正太郎君はまさにこのためにいた訳だ。
みんな進むべき道を選んだハッピーエンド、なんですが、phantomの正体は一体??
色々積み残しがあるような気がしてしまいました(苦笑;)。