シリーズ番外編。
File.1 アクリシオスとまだらの紐
祖父をマムシで殺した、と自首した少女 吉沢雛美。彼女は母親の再婚相手と反りが合わず、父方の祖父の家に入り浸っていたらしい。事件に興味を持った えぞ新聞記者 八鍬士は、櫻子に紹介して貰った爬虫類研究家 對中と共に祖父宅を訪ねる。祖父は蛇をペットとして飼っていたらしいが、実際に残っているのは水槽のみ。しかもマムシ用にしてはサイズが大きい。マムシを慣らして特定の人物を襲わせるようなことができるのか、八鍬は調査を始めた。
File.2 石油王と本物のシードケーキ
九条家を訪れた帰り、百合子は正太郎の祖母に会う。一緒にシードケーキを作りながら、正太郎の幼い頃の話を聞く百合子。その話に感化され、百合子は自分が小さい頃に祖母に送った絵葉書を思い出す。祖母の遺品になかったそれは、どこにあるのか。しまってある場所に、百合子は思い当たる。
File.3 ラ・ヴォワザン夫人殺人事件
磯崎をガーデナーに雇い、薔子の別荘『竜胆庵』の庭は着々と完成に近づいている。そんな折、薔子の庭を間違って訪問する女性が相次いだ。彼女たちの目的は『ラ・ヴォワザン夫人のサロン』、惚れ薬を販売するハーブティショップなんだとか。心当たりがあった磯崎が場所を教えると、その店の女主人からお詫びのハーブティーが贈られてきた。磯崎は、中に調合されていたマンドレークに興味を引かれ、薔子と共に店を訪ねる。店にいたのは女店主の近成と、植物の世話をしている小菊。小菊と意気投合する磯崎、だがやがて近成が服毒死したとの噂が流れてきた。薔子の元には、近成が死の前に荷造りしたらしいティーポットとハーブティーが届く。これは何の意味が込められているのか、近成は自殺ではないのか。薔子と磯崎は主のいなくなった店へ急ぐ。…
櫻子さんの仲間たちの後日譚。
そうか、そう言えば百合子に残された絵が真実どれだったのかは明かされてなかったんだっけ、すっかり忘れていました(←おい;)。
コナン・ドイルの『まだらの紐』、大人になって読み返して確かに不思議だったんだよなぁ、蛇ってミルク飲むの?とか思ってたんですが、その疑問が払拭されました(笑)。
磯崎の憧れの人はマリー・アントワネットだそう。でもその理由は語られず、これはまだ引っ張るつもりなのかしら。ラ・ヴォワザン夫人の説明にしても、途中からモンテスパン侯爵夫人の話になって本人の詳細は語られず、私自分で調べましたよ(苦笑;)。編集さん、ちゃんと見てあげてるのかなぁ。
まだ続きは出そうな感じです。