ネタばれになってるかも、すみません；
鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい……”
若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのか調べ始める。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。“そ、んな……嘘よ……”
第1回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。最後のピースが嵌る時、運命の秒針が動き出す――。 （折り返しの紹介文より）
米澤穂信さんのムック本で紹介されていて気になった一冊。
これは緻密な話だわ。翔香のタイム・リープが不規則にあちこちへ飛ぶ分、精密な組立てが必要。翔香と和彦の関係性というか、親密度も含めて。私自身は時間軸を追うことを途中で諦めて、素直にお話を楽しんでしまいましたが、作者はきっとタイムスケジュールをきっちり管理していた筈。凄い。
翔香と和彦が惹かれあうくだりに私は今イチ説得されませんでしたが、これは私が恋愛沙汰に疎いせいなんだろうなぁ（苦笑；）。和彦にしたらいきなりほぼ面識のないクラスメイトに頼られて、助けるのが当たり前みたいな態度取られて、最初の印象悪かったと思うんだけど。
今回、私はあっさり借りられたのですが、その後何故か予約が複数人詰まっている様子、何かの媒体で紹介されたんでしょうか。1995年発行の本を今、このタイミングで？？ 理由が知りたいけど、とりあえず、早目に返します。
