読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信著 創元推理文庫 2006年

 シリーズ2冊目。
 ネタばれになってるかもしれません、すみません;

 夏休み。小佐内さんは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉を計画した。最初のケーキでぼく・小鳩は小佐内さんを出し抜くような試みをしたため(結局見抜かれたんだけど)、その後ろめたさも手伝って、小鳩はそのイベントにつきあうことに。
 軽くお昼を食べようと入ったハンバーガーショップで、小鳩は堂島健吾と会う。堂島は薬物乱用グループに巻き込まれた知り合いの様子を見ているらしい。大慌てで席を立ちがてら渡された連絡先のメモはまるで暗号で、それを解かなきゃいけない、と小鳩は何だか楽し気。居合わせた小佐内さんも妙に嬉し気で、小鳩はそれを不思議に思う。
 そして、小佐内さんが誘拐された。身代金要求の電話が掛かってきた時、たまたま彼女の家にいた小鳩は、堂島に声をかけ、小佐内さん救出に向かう。手掛かりは小佐内さんが送って来たメール、〈小佐内スイーツセレクション・夏〉の地図と照らし合わせて、小鳩は彼女が連れ込まれた現場を導き出した。
 騒動が終わって〈小佐内スイーツセレクション・夏〉の続きに取り掛かりながら、小鳩は小佐内さんに抱いた疑問点を問いただす。小佐内さんは小鳩に言う。
「わたしたち、もう、一緒にいる意味ないよ」。…

 小佐内さんの中学時代は何だったんだ、何してたんだ?? と猛烈に気になる第二作目。いや、小佐内さん、冤罪かぶせるとか脅しの材料取っとくとか怖すぎでしょう、どんな中学生活送ってたんだ、で、二作目でコンビ解消って展開早すぎないか?(笑)
 暗号(?)解読自体はそれほど難しいと言うか突飛なものではなかったんですが、それ以降の「実は…」がなかなかなものでした。うん、メールについてはよくそんなの送る暇あったなぁとは思ったんだけど。
 さて、シリーズは続いてるので、まだ小佐内さんや小鳩君の過去を知る機会はあるようですね。次巻に続きます。