読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

SIP 超知能警察 山之口洋著 双葉社 2021年

 この作品をお好きな方は、この記事を読まない方がいいと思います。

 戦争と犯罪の境界がなくなった近未来、AI捜査を武器に、敵対国家、テロリスト、犯罪者を取り締まる「超知能警察」が誕生した!
 2029年、科警研情報科学を研究する逆神は、異なる3つの奇妙な事件の検証を命じられる。日本海側各県における無戸籍児童増加の背景調査、防衛省管内における連続不審事象の真相解明、東北各県における「卒業アルバム」損壊多発事件の背景調査。彼は自らが率いる情報科学第四研究室をあげて解明に挑むものの、それは、2026年成立した統一朝鮮共和国を含めた東アジアの安全保障をも脅かす危機の端緒にすぎなかった。
 現役AI研究者の著者が放つ、近未来ハイテク警察小説。 (出版社紹介文に付け足しました)

 読むのに物凄く時間が掛かりました。何でこんなに読んでも読んでもアタマに入って来ないんだろう、と思いながら。まぁこれは私の資質の問題なんですけど(苦笑;)、最終的にはもういいや、って飛ばし読みしました、すみません;
 この作者の作品読むたび毎回言ってるんですが、どうしても別の作品を連想して、その亜流だと感じてしまう。今回はテレビドラマでしたね、軽妙洒脱なやりとりをしながらの警察もの、バイオレンスもありつつの。MIU404とか、アンナチュラルとか。(MOZUも思ったんですが、これは私しっかり見てないので;) 登場人物の人物造形なんかは、比べるのもどうかと思うほど薄い。後半のアクション場面は、どうも動きだの場所の情景だのがうまく思い描けなくて、やっぱり飛ばし読みしました、すみません;
 逆説的に言うなら、TVドラマにしたらいいと思います。腕のいい脚本家さんとタッグを組んで、エピソードを増やして、最初の2~3話で仕事内容を説明しながら、実は…って感じで過去が繋がっていく。この小説内容ではまだ下敷きだよなあ。
 ストリートチルドレンのこととかまだ解決しきってない問題もあるので(それともあれは全員死亡で解決なのか?)、続編への色気はあるんでしょうか。…う~ん。