読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか? 志賀内泰弘著 ダイヤモンド社 2010年

 実話をベースとした日本初の「そうじ小説」
 主人公はとあるサラリーマン。公園でみかけた「ゴミ拾いをする老人」との出会い。たった一つの空き缶を拾ったことから、人生が変わりだす            …だそうで。
                                        (表紙の紹介文より)

 社長命令、『課題図書』第二弾。…子供を本嫌いにするためには感想文を書かせればいいとか。本当、その通りだわ(苦笑;)。
 私は掃除や片づけが苦手です。その上モノが捨てられないから、混雑状況は増すばかり。だからこれを実践しろ、と言われると辛いなぁ。その分、普段周りを汚さないように気をつけてるんですけどね。要はごちゃごちゃ考えずにまず行動、一歩を踏み出せ、ってことでしょうか。
 「気がきく人」っていうのは何なんでしょうね。あれは生まれつきの性格ではなくて、生活態度から身についていくものだ、まず掃除を始めたらそれが簡単なトレーニングになるんだ、と言うことらしいです。
 何かこういう本にこういういちゃもんつけるのはどうかなぁ、と思いつつ書くのですが。
 老人がいかにもな老人言葉で喋るんですよね(苦笑;)。実際語尾に「~じゃ」とか付けて話すお年寄り、って私見たことないけど。ファンタジーとかなら違和感なく読めるんですけどね。これも寓話として読まなきゃいけないんでしょうね(苦笑;)。
 その老人が若い頃の話が第2話なんですが、この人この上司によく感謝する気になるよなぁ、謙虚で素直な人だなぁ。いきなりホテルのボーイの仕事をクビにさせられて、しんどいと判ってるビル掃除の仕事に就かされて、しかもそれが一年間続くかどうかを賭けの対象にされて。旧約聖書の一節で似たような話がありませんでしたっけ、神様がどれだけ信仰深いか試すとか言って、信者を酷い目にあわせるエピソード。いくら後で色々援助して協力してくれたとしても、私ならこの相手を根本の所で信用することはできないだろうなぁ。ひとの人生何だと思ってるんだか。
 何か粗さがしばかりしてるなぁ。この捻くれた所が、私が成長しない一因でしょうね(苦笑;)。