少女時代のエピソードあり、笑える読書日記あり、真摯で豊かなレビューあり……。
約10年ぶりに放たれる待望の新刊エッセイ集! 書き下ろしあとがき収録。
(出版社紹介文より)
あとがきに曰く、主に本や映画などの「鑑賞」系を中心にしたエッセイ集、第二弾。
…恩田さん、凄いなぁ。とにかく量が半端ない。ジャンルも問わない。読書ペースが落ちてる様子もない、どうして?? 私自身、読書量が減ってるな、というのはこの頃しみじみ思っていることなので。…いや、比べるなよ、って感じなんですが(苦笑;)。
で、紹介されてる本、面白そうなんだよなぁ。ビジネス書まで面白そうなのは凄い。どれもこれも読みたくなってしまう。『フランダースの犬』の映像作品を紹介した『誰がネロとパトラッシュを殺すのか』を読んだ恩田さんの感想「ひどい! 犬も死ぬし!」には思わず吹き出しました。そういう話なんだよ!!(笑)
恩田さんの心に刺さった言葉や知識を、それだけ抜き取りして教えて貰えるのも嬉しい。東村アキコ氏の「ネタは尽きない! 尽きるのは気力だ!」とか、「ムラの祭りは基本的に収穫祭で、マチの祭りは疫病退散が目的」とか、チャップリンの映画『独裁者』上映以降、ヒトラーは人前で演説してないとか。
『読者ハ読ムナ(笑)』は岡田斗司夫さんも紹介してらしたっけ。「その漫画に必用な絵から逃げるな」、耳に痛い(苦笑;)。
恩田さんの、「少年の心」という慣用句を使う人に対するシニカルさにも、こっそり拍手を送りました。いい加減大人になれや、げしげし(蹴)とか思う事あるもんなぁ(苦笑;)。
映画『クラウド アトラス』は、機会があったら絶対見ようと思いましたよ、はい。
水玉蛍之丞さんが亡くなってたこと、この本で知りました。あの可愛らしい絵が見られない、残念。50代位で亡くなる人、多いなぁ。
三冊目が今年中に出るそうで、楽しみです。