負け犬の遠吠え 酒井順子著 講談社 2003年

　未婚、子ナシ、三十代以上の女性を「負け犬」と定義。
　自身もこの範疇に入る著者が、思うところをつらつら綴ったエッセイ集。
　私も十分すぎるほどお仲間でございます（笑）。このあまりにも有名な言葉だけは知っていて、「言い得て妙だなぁ（笑）」と感心していたのですが、本棚に並んでいたのを幸い、今更ながら本家本元を読んでみることにしました。
　当たり前ですが、「え、そうかなぁ？？　そんなことないよ」と思う所もあり、「ああ、確かに（笑）」と思う所もあり。三十五歳で漸く大人の自覚が出てくる…と言うか覚悟を突きつけられる、ってのはそうかもしれませんね（笑）。
　負け犬ばかりで集ってると「イヤ汁」なるものが出てるそうで、…私ら出てるかなぁ；　自覚ないのが厄介なのか？？　でもこのネーミング、本当にイヤかも；（笑）
　「三十過ぎると和風に興味が出てくる」って、私は昔から好きだったけどな。私が通った着付け教室では、稽古日が平日だったこともあってか、生徒勝ち犬マダムばかりだったし、50万以上する帯や着物をばんばん買ってらっしゃったけど…。あ、だから勝ち犬なのか（笑）。
　観劇も小劇場中心だけど学生の頃からよく見てたし。変わらず続けてるのも問題かなぁ（笑）。
　まぁ私の場合は、臆病と面倒臭がりがないまぜになった結果ですね。まぁいいや（←こらこら・笑）。