読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ちはやふる 35~38巻 末次由紀著 講談社コミックス

 名人・クイーン戦東日本予選。
 千早の初戦の相手は西高の速水さん。書道を基本にかるたを取る独特のつながり方に翻弄される千早。受験で仲間がいないこともあって、自分の準備が万端だったか不安に苛まれるが、途中から集中力を取り戻す。
 2回戦は富士崎の桜沢翠先生と当たることに。千早の感じのよさに、テクニックで応酬する桜沢先生。運命戦にまでもつれ込むが、最後の一枚を千早が取る。
 一方、太一は周防名人仕込みの「お手つきを誘う」かるたで快勝して行く。

 準決勝、千早は富士崎の理音と、太一は須藤先輩と対戦。
 千早と理音の対戦は極限の”感じ”勝負となった。運の悪さが続いて千早が圧倒的不利な展開、だが西日本代表が綿谷新に決定したと知り、千早はそこから逆転する。
 太一は須藤にも「人を操るかるた」を仕掛けるが、周防名人と練習している須藤には思うようには決まらない。だが、やはり新の代表決定を知って落ち着きを取り戻し、須藤にお手つきを連続させ勝利した。
 後輩の田丸翠も運命戦をものにして決勝に進出したが、千早の前に敗れた。
 太一は原田先生との勝負に勝ち、東日本代表となる。

 太一は袴を仕立て、千早は元クイーン猪熊さんと練習を重ね、いよいよ東西挑戦者決定戦。
 太一は髪を短く切って登場、新と対戦。無邪気さを装って新を揺さぶる太一に対し、新は一勝するものの、自分の欲や邪気に気付いて引け目を感じ始める。
 千早は第一試合、西野代表 結川桃に勝利したが、第二試合、読手と相性が合わず苦戦することになる。…

 太一がーー、太一がーー、ダークサイドへ落ちて行くようーーーーー!!
 髪切ったらこんなに幼くなるんですね、目が大きいからなおさら。
 後ろめたさのような精神性までマイナスに働く競技ならでは、太一くん案外悪役の適性があったようです。
 桜沢先生相変わらずかっこいい、競技者としての美しさだけではなく、田丸さんを見初める指導者としても。田丸さんも救われたよね、嬉しいよね。猪熊元クイーンも読手の皆さんも、本当、全ての人にドラマがある。まだ高校生の菫ちゃんに、「この恋が人生で一番きれいな恋になる」と言わせてしまう切なさ。見返りがないけど、でも好きなんだもんね。
 熱がりで左利きの結川さんは、左利き仲間の若宮詩暢の後押しも受けています。半襟付きのTシャツ、あれは本当に便利そう!! 歴代名人オタクの彼女にもドラマはあります。
 次巻に続きます。