読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

銀の匙 Silver Spoon 13~15巻 荒川弘著 少年サンデーコミックス

牛も豚も鶏も… 
きちんと育つまでには、時間が掛かる。
じゃがいももアスパラもしいたけも…
誰かが手間暇かけて育てたものだ。
蝦夷農業高校で育まれた八軒たちは、ちゃんと美味しくなったのか……
メインディッシュはこれからだ。

逃げてきただけのエゾノーが、いつしか大切なものをたくさんくれていた。
事業という目標、共に歩んでくれる仲間、想いを伝えたい相手…
ちょっと大変だけど、全てと正面から向き合う!
それが八軒のスタイルだ。

一度は将来を見失い、夢を嫌っていた少年は、いつしか、
自身の目標に向かってひた走るだけでなく、仲間の背中を押す存在に――…
汗と涙と土にまみれた物語、ここに、堂々完結!!
               (裏表紙紹介文より)

 怒濤のごとく過ぎた二年度、三年もあっという間です。部活では地方大会をかろうじて勝ち抜き、インターハイへ。でもちょっと気を抜いた隙にとんでもないことに。ただ全国大会出場は、駒場の背中を押すことになりました。
 ばんえい競馬場でのピザの販売に向けて試行錯誤、御影や相川の大蝦夷畜産大学推薦試験。御影は見事に合格、八軒と晴れて彼氏彼女の間柄になりました。これでいちゃいちゃできるかと思いきや、今度は八軒が大学受験する羽目に。起業するための各種メリットを鑑た上、メインの理由は資格を得るため、御影とのキャンパスライフを楽しむため、というのも含まれながら。クラスメイトの面々も各自、自分の道へ進みます。昨今のこと、皆さん視点がグローバルです。未来が明るい。…筈なんですが。
 駒場が選んだ異国の地はロシア、昨今の状況ではなかなかに複雑な心境です。…今となると、当初の予定通りウクライナの方がよかったんではないかしら。取材はできなかったかもしれないけど、その辺りはうまくぼやかして、この世界では戦争が起きなかったことにして。しかし、こんなことにまでなるとは、2020年の段階では思いもしなかっただろうからなぁ。とりあえず、姪っ子の麦ちゃん、早くロシア大統領になってくれ、と切実に願ってしまう(笑)。
 この作品の扱う題材は畜産がメインだったのですが、野菜農家だとどうだったのかしら、とふと思いました。いや、うちの葉牡丹ですら青虫だらけで悲惨な有様になってるし、ビワは虫にも鳥にも狙われるし。そちらの方は百姓貴族ででも触れられてるのかな、アニメ楽しみです(笑)。