大蝦夷農業高校での生活は、時間との戦いだ。
実習、部活、寮の仕事、そしてエゾノー祭の準備…日はどんどん短くなる。
断らない男・八軒は、断れない男でもある。
誰よりも忙しい八軒の夏は、めまぐるしく過ぎていく…
言葉の通じないパートナーと心を通じ合わせる…そうして高く跳んだとき、今までに見たことのない景色が見える。それが馬術…
試験なら慣れている。
でも、試合は初体験。
八軒勇吾のデビュー戦の幕が切って落とされる…
他人と競うことは、自分を見つめることでもある。
ここ一番の大舞台… そこに立てなかった役者はもはやピエロですらない。
夢を持っている者も 夢を持っていない者も
それぞれに戦いがあり、それぞれに挫折があったりする。
それが青春ならば… エゾノーは、青春の吹き溜まりだ。
八軒の流す汗と涙は、熱くて苦い…
なんだかんだキツイけど、酪農って楽しい!
農業って案外いいかもしれない!
そう思っていた…
でも現実は素敵なことばかりじゃない。
苦しくて悔しくてどうにもならないこともある。
夢が散っていく瞬間を目の当たりにしたとき、それでも強くありたい。
そう思えるだろうか… (各巻裏表紙の紹介文より)
チーズ作りというとアニメ『アルプスの少女ハイジ』を思い出す今日この頃。
行事満載になってきました、秋の巻。文化祭じゃなくてエゾノー祭なのね~。
野球部の奮闘に刺激されて、あえて難しい出し物(?)人間ばんばに挑む馬術部。秋季大会もあるのに、八軒の担当はそれに納まらず、あちこち掛け持ちする羽目に。結果倒れて、見舞いに来た父親との溝はさらに深まります。
野球部の秋季大会は駒場の奮闘空しく負けてしまいました。駒場の「プロに行って契約金で牧場を立て直す」夢は潰れ、高校も中退。…高校は続けられないかな、一年生じゃまだスカウトの目には止まりにくいかなぁ。駒場、タマコん家で雇って貰えないかしら、マグロ漁船乗るのかな。あとカニ(笑)。
御影も自分の夢を追いかける決意をしました。八軒も家庭教師として手伝います。南九条あやめも登場、タマコちゃんも痩せたり戻ったり、なかなか華やかです。
そうそう、富士先生はフリルとレースに埋もれたお嬢様だったのね~、でも食べてるのは和食(笑)。
次巻に続きます。