この本はMっちゃんにお借りしました。Mっちゃん、どうもありがとう♪
高校生の雁ヶ谷空海は沖縄在住。父はなく、2ヶ月前に母を亡くし、天涯孤独になったと思っていた。そんな空海の元に、ある日弁護士が訪れ、空海には母と折り合いが悪かった祖父がいると告げる。空海は祖父に会うべく、真冬の北海道へ飛ぶ。病的に鉄道を嫌う母親の影響で、空海は電車に乗ったことがない。なのにそこに待っていたのは蒸気機関車「幻夜」。鉄道マニア6人とともに、空海は祖父の待つ月館へ向かう。…
これはもしかして館シリーズなのか?と、今タイトル打ち込んでて気が付きました。エキセントリックなお母さんの描写とか、綾辻さんの文章だったら軽~いホラーになりそうな所が、ちゃんと笑いになっているのはさすが佐々木さん。乗客の一人、日置さんが探偵役だと思ってたら早々に殺されてしまいましたね。狂言でもなさそうだし、これはちょっとびっくりしました。後の5人はどの人もギャグ入ってて、犯人には見にくいし。鉄道マニアの資料は綾辻さん、誰から集めたのかしら。本人がてっちゃんだったらそれらしい小説をもっと前に書いてると思うんだけど。空海やマニアさん達を集めた祖父の意図はわからないままだし(花婿選びではないよね??)、後編が楽しみです。