読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

青木和子の小さな刺しゅうの旅 青木和子著 日本ヴォーグ社 2021年

青木和子さんが気になる場所と人に会いに旅に出掛けます。フローリストやハーブ園、パティシエなど、訪ねる先は思いや情熱をもって活動している人たち。お話をし、またその場所を訪れたことで得られたインスピレーションが刺しゅうになります。15か所のお話と刺しゅう。さらに新作もプラスして。『ステッチイデー』で続いている人気連載を1冊にまとめました。作品集としてはもちろん、まるでさまざまな場所に旅をしているような、読み物としても楽しめる1冊です。 (出版社紹介文より)

 刺しゅうデザイナー 青木和子さんの作品集。
 書架に並んでいて、表紙を見て思わず手に取りました。白いガチョウに乗った少年、これ『ニルスの不思議な冒険』のニルスだよね、何て可愛らしい…!って感じで。どうやら元々ある絵皿を、刺しゅう作品として再デザインしたようで。
 刺しゅうにはそんなに興味はないのですが、見ていてとても楽しかったです。ただ、昆虫モチーフの刺しゅうは結構リアルで、もし苦手ならぎょっとする人もいるんではないかしら、と思うほどリアル。芋虫や毛虫なんかは特に(苦笑;)。
 巻末には実物大の図案やステッチの刺し方も収録、色の着いてないその図案を見て、改めて「こんな柄だったのか」と思うことも。私は徹底的に不器用なので、自分で刺そうとは思いませんが、やれたら楽しいだろうな、と思いました。

今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる 紅玉いづき著 ポプラ文庫ピュアフル 2023年

 『今宵、嘘つきたちは光の幕を上げる』との二部作。
 少女サーカス創成期を描く。ネタばれあります、すみません;

 第一幕 黄金のマリナ≪入団オーディション≫
 大地震から一年後、東京・湾岸エリアにはカジノと少女サーカスが誕生。その開発時、生徳会グループの建設現場で責任者が自殺した。それは女子高生・諸星マリナの父で、彼女はその謎を探るうち、少女サーカスの団員募集を知る。真相を知るためこの街で生きると決意し、空中ブランコ乗りを志す中、権力者である正徳会代表・鷲塚と出会う。
 常に少女サーカスに否定的に動く鷲塚片理。カジノ設営反対派からも数々の過激な抗議運動を受け、少女サーカスはお披露目もままならない。このまま潰されそうな危機感を覚えた少女たちは、仲間たちとゲリラ公演を行い、熱狂的なファンを得る。

 第二幕 金魚姫は永遠をうたう
 少女サーカスは歌姫を外部から迎えた。元アイドルグループのセンターを務めた はまな有葉、明らかな口パクで「金魚センター」と揶揄された少女。ほぼ決まっていた前任者の契約トラブルに乗じて、いきなり祭り上げられた。スタッフから疑問視され、前任者からも降板するよう迫られ、それでも有葉は舞台を降りない。歌唱の入っていない音源を本番で流されても。

 第三幕 チャペックとカフカ
 猛獣使いのカフカは猛獣と共に異国から迎えた。たどたどしいながら日本語を話す彼女ズーハンは、全く話せない妹ミンランを連れていた。パントマイムのチャペックこと知多彩湖は、何時の間にやら彼女たちの世話役に回って行く。「欲しいもの」を訊かれて、「本」「勉強」「学校」と答えるミンランを大切に思う彩湖。だが、ズーハンが動物密輸入に関わったとされて降板、急遽ミンランが二代目カフカを襲名することに。そして悲劇は起こった。

 第四幕 黄金のマリナ≪退団記者会見≫
 サーカスの運営体制が代わって、新しいマネージャーがやって来た。曲芸学校も作られることになった。サーカスはずっと盛況で、贔屓客に買われるエクストラシートも満席。ブランコ乗りのサン=テクジュペリことマリナはずっと公演に出ずっぱり、腕に限界が来ているというのに。変わらず父の死の真相を知りたいと思っていた彼女は、自分を食い物にしようとしている男たちから助けてくれた鷲塚を、そのことを利用して、陥れようとする。…    (裏表紙の紹介文に付け足しました)

 そうか、こう来たか、の二部作目。
 サーカス創成期は特に、搾取されるばかりに見える少女たち。健気でしなやかな、時には愚かな行動、底辺に流れる強さ。サーカスが自分たちのためになるように、熱狂的なファンの手に委ねる。少女たちのその後を、手を差し伸べる存在に頼る展開が多い気はしましたが、それも彼女たちが繋いだ、作り上げた縁ってことなのかなぁ。第三幕『チャペックとカフカ』は、高村薫の『李歐』を連想しました。あれも密輸がらみの話でしたし。
 二部作と銘打ってはありますが、まだお話は作れそうなんですけど。初代から『~光の幕~』までの間を、埋めようと思えばまだまだできそうですし。でも辻褄合わせるの大変かもなぁ。

爆笑問題 with タイタンシネマライブ#87に行ってきました。

 2月9日(金)、「タイタンライブ」の生中継を見てきました。
 銀座時事通信ホールで開催されるお笑いライブ「タイタンライブ」を各地TOHOシネマに生中継、スクリーンで鑑賞するシネマライブ。
 今回もTOHOシネマ梅田本館にて鑑賞です。

 出演は しびれグラムサム、ひらおか族、春とヒコーキ、ネコニスズ、シティホテル3号室、まんじゅう大帝国、ダニエルズ、キュウ、脳みそ夫かが屋、ランジャタイ、インスタントジョンソン、ウェストランド、BOOMER&プリンプリンと爆笑問題でした。 

 しびれグラムサムはかつて紹介したお店がどこだったか確認しあい(傷つけない漫才かと思いきや、でしたね)、ひらおか族は双子あるあるを(最高峰ダイタクなのか~。吉田たちもいたよなぁ)、春とヒコーキはウェブ雑誌記事の仕事っぷりを、ネコニスズは「自分は演技が上手い」と主張し、シティホテル3号室は「でっかい書道」の先生のコント。
 まんじゅう大帝国は二人旅を二択で決める漫才(私は以前 職場の先輩に「暑いのと寒いのとどちらがマシか」という話題から、「じゃあハワイとアラスカどっち選ぶ!?」と詰め寄られたことがあります。…ハワイと比べるならカナダや北欧のリゾート地にしてほしいし、アラスカと並べるなら熱帯雨林か灼熱砂漠だろう??・笑)、ダニエルズはハワイ旅行でのWi-Fi騒ぎを(ソフトバンクのいい宣伝になったなぁ・笑)。キュウは柿ほど美味しい果物はない!と議論し、脳みそ夫はパスタ女子ペペロンチー子に扮し、麺類づくし。
 かが屋はピザ配達員とお客さんとのやりとりのコント(配達員の、朴訥そうに見えながらお客さんのナメ加減が絶妙・笑)、ランジャタイは「アイフォンを作る」と言い出し(これ、トム・ブラウンと似た展開だなぁと思ってたら、最終的に「だめーーーーー!!!」をやりましたね・笑)、インスタントジョンソンはクイズ番組に出る大御所俳優を演じ、ウェストランドは夢中になったアイドル遍歴を公開(あれ、この並びは??と思ってたら、やっぱりそんな感じなのね・笑)。BOOMER&プリンプリンはいただき女子のホストへの入れあげっぷりのコント(以前のコントのキャラクター変えたのね~)、で、爆笑問題です。
 文春砲にうんざり気味の太田さん、アンジャッシュ大好きですね(笑)。自民党の裏金問題に麻生さんの失言、逃亡犯 桐島悟やクドカンのドラマ、大谷選手の活躍等々。マルハラスメントって言葉は初めて知りました、「。」が怖いって、そしたら少年サンデー読めないじゃん!

 みんな揃ってのエンディング、うんざりしてるとか言いながら「上納」ってキラーワードを入れる太田さん、さすがです(苦笑;)。ランジャタイとかが屋は交代でこっそりボケてらっしゃいましたね。しびれグラムサムさんがしっかりはきはき告知されてたのが意外でした。

 さて、次は4月ですね、早いなぁ。
 それまでに、ごたごた騒ぎが少しでもいい方向におさまっていますように。

今宵、嘘つきたちは光の幕をあげる 紅玉いづき著 ポプラ文庫ピュアフル 2023年

 2013年に刊行された『ブランコ乗りのサン=テクジュペリ』を改題、加筆修正したもの。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 未曾有の大地震が首都・東京を襲った後、復興の名目で湾岸エリアに大人の街――カジノ特区が作られた。そのうちのエンタテインメントに特化した一角を、少女サーカスが占める。
 ブランコ乗りのサン=テクジュペリ、猛獣使いのカフカ、パントマイムのチャペック、歌姫アンデルセン等々。特別な曲芸学校を出て、古き文学者の名を冠する演目を引き継ぐ少女たちの華やかな世界に、今不穏な空気が漂っていた。
 サン=テクジュペリこと片岡涙海(るう)は空中ブランコの練習中に落下、代わりに双子の妹・愛涙(える)に舞台に立つよう懇願する。不慣れながら演目をこなす愛涙だが、やがて何者かに攫われ、命の危険にさらされる。
 庄戸茉鈴(まつり)は、ずっと空席だった猛獣使いのカフカを志望した。親の金もコネも使ったやり方は他の生徒の反発を招き、せっかく揃えて躾けた動物たちを殺されてしまう。犯人を指摘してくれたチャペックは、猛獣使いの演目復活と引き換えにパントマイムを降ろされ、しかし茉鈴に「買ってくれる人がいる」と笑顔を浮かべる。「今、わたしが舞台を降りたら大穴なの」「お金で買われることが、夢だったから」。
 歌姫アンデルセンこと花庭つぼみは、サーカスを取り巻く企みに密かに立ち向かう。彼女のやり方でカジノを、夜の街を泳ぎ、自分たちが賭けの対象にされていることを知る。おそらく団長のシェイクスピアも関わっている。つぼみは、サーカスを離れ広い世界に出ようと勧誘されるが、サーカスを守り、歌い続けることを選ぶ。…

 新刊かと思って予約を入れたら、復刊だったんですね。『ブランコ乗りのサン=テクジュペリ』は読んだんですが、設定くらいしか覚えておらず(…;)。いや、面白かったという記憶はあるんですが。
 で、今回です。歌姫アンデルセンをすっかり忘れてました(爆!)。サン=テクジュペリの衝撃的な結末も。…これ、忘れるかなぁ、自分が信じられないわ(苦笑;)。
 二部作なのか続編なのか、シリーズがもう一冊出ているようです。次巻に続きます。

鬼平犯科帳[決定版](五) 池波正太郎著 文春文庫 2017年

 シリーズ6冊目。文春文庫として1978年発刊されたもののリニューアル版。 

 深川・千鳥橋
 大工の万三は胸を病み、自分の寿命があと僅かなことを自覚している。馴染みの茶汲女 お元に多少なりとも金を残してやりたいと、自分が手掛けた商家の間取り図を盗賊に売ることに。だが、代替わりした盗賊 三代目鈴鹿の弥平次は、仲介人も万三も殺し、図面を手に入れようと謀った。長谷川平蔵密偵となっていた大滝の五郎蔵は、その企みを平蔵に報告、万三に咎めがないよう嘆願する。

 乞食坊主
 品川 貴船明神の社にて。鹿川の惣助と寝牛の鍋蔵は、次の仕事の打ち合わせをしている所を、社の下にいた乞食坊主に目撃された。実際、その坊主 井関録之助には話は碌々聞こえていなかったのだが、以来、命を狙われることになる。刺客として雇われたのが菅野伊介、だがこの男はかつて録之助や平蔵と同門で剣術を習った仲だった。血染めの法衣で鍋蔵たちを謀った後、録之助は平蔵の元を訪れ、自分の見聞きしたことを話す。

 女賊
 今は足を洗っている元盗賊 瀬音の小兵衛。かつて手放した子供 幸太郎が、今[猿塚のお千代]に引っかかり恋に溺れて、奉公先大坂屋の情報を、知らず流している状態らしい。小兵衛から偶然話を聞いたおまさは、平蔵に詳細を報告し、監禁されていた幸太郎の救出に向かう。

 おしゃべり源八
 同心 久保田源八が、行方不明になっている。漸く発見されたものの、身なりは百姓のよう、しかも記憶を失っていた。身に着けていた着物、場所から足取りを追う平蔵たち。源八は何を追っていたのか、言づてた筈の文はどこに行ってしまったのか、何が書いてあったのか。文を頼まれた男の行方を追って、平蔵たちは盗賊一味を一網打尽にする。

 兇賊
 鷺原の九平は一人働きの盗賊で、普段は神田で[芋酒・加賀や]を営んでいる。客として現れた平蔵の人柄にすっかり魅せられた九平は、以前街道筋でちらりと聞いた長谷川平蔵暗殺計画を思い出し、一人であちこち探り始める。やがてそれは料理屋に誘き出された平蔵の命を救い、首謀者 網切の甚五郎の退治に繋がった。

 山吹屋お勝
 妻を亡くし、隠居の身であった平蔵の従兄・三沢仙右衛門が突如、茶屋女を「妻にもらいたい」と言い出した。老父の情熱をもてあました長男に頼まれ、平蔵はその女 お勝に会いに行くことに。お勝の身のこなしに不審を感じた平蔵は、関宿の利八という密偵にお勝の身元を探らせることにしたが、お勝と利八はかつて引き裂かれた恋人同士だった。偶然の再会に運命を感じ、利八とお勝は手に手を取って逃げ、代わりにと平蔵に文を残して行く。お勝は実は霧(なご)の七郎の[引き込み]であり、七郎は恨み重なる平蔵の実家に押し込もうとしていた。

 鈍牛(のろうし)
 同心 田中貞四郎が放火犯を捕まえた。柏屋という菓子屋で働いていた亀吉、だがあまりにも善人で、周囲の誰もが「亀吉が犯人の筈がない」と思っているらしい。亀吉は一旦は自白したものの、平蔵の調べに犯行を否定し、だが目撃したらしい真犯人の名は出さない。仕方なく晒し者にしていたある日、平蔵は亀吉と目が合った人物に気付く。…  (一部裏表紙の紹介文に付け足しました)

 うぬぅ、以前出て来た盗賊たちの関係者が続々出てくるよう; こちとら読んだ端から忘れて行ってるのに;; 登場人物の相関図とか、関連本なんかで出てそうですね。ファンの人で、自作してる人いそうだなぁ。
 現在の基準からするとちょっとどきっとする表現もあって、そのたび作品世界から引き戻されてしまうことも有り。読む機会はいくらでもあったんだから、もっと前に読んどきゃよかったなぁ、そしたら素直に作品そのものを楽しめただろうに。記憶力も確かで、盗賊たちもばんばん覚えられていたでしょうに、苦ぅ;;

映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』見ました。

 映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』見て来ました。

 2002年放送のTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』は物凄く好きで、当時毎週楽しみに見ていました。友人のために仕方なく戦っているのに報われない主人公キラ、敵になってしまった親友アスラン。二人がまた同じ側に身を置くことになった時には、「よかったねぇ、よかったねぇ」と親戚のおばさんのように喜びましたっけ。
 鳴り物入りで始まった続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、どうもすっきりしない展開で(…;)。武器商人まで話に絡み始めた時には、「そんなに風呂敷広げて大丈夫?」と不安に思ってものでした。両親と妹を戦争で喪った主人公シンは、最後まで復讐に囚われ、最後の方は大筋とは関係ない所に追いやられていたような。でも、『DESTINY』で私が何より寂しかったのは、もう一人のヒロイン カガリが、どうにも情けない存在になってしまったことでした。
 『SEED』って、女性陣がとにかく魅力的で。これこそ真の王者の風格 ヒロイン ラクスは言うまでもなく、マリュー艦長、バジルール副官、問題行動起こしまくる裏ヒロイン フレイ・アルスターですら目を引かれました。
 まっすぐな正論をてらいなくぶつけ、アスランを救うカガリもまた然り。だから『DESTINY』での彼女は哀しかった。そりゃ実際、彼女は無力かもしれないけどさ、叫びは届かず、本当に翻弄されるだけだったので。
 あまりいい思い出で終わらなかった前作を踏まえ、20年越しの今回の新作映画は見に行こうか本当に迷ってました。でも、「『DESTINY』でもやもやした人は見た方がいい」という評判を見て、えいや、と見に行くことに。『DESTINY』の内容はほぼほぼ忘れていたので(爆!)、公式サイトのまとめ動画(偽ラクスには全然触れてなかったなぁ)を見て、錆びついた記憶を掘り起こして、さぁ鑑賞です。

 …面白かったです。そうそう、『SEED』のシリーズってこんな話だった…!
 ファウンデーションという国名やハインラインというキャラ名には、軽いSFファンとしてはどうしても反応してしまう。
 新キャラ、新展開を持ち出しながら、以前と重なる場面もちらほら見えて、懐かしさてんこ盛り。嬉しくて仕方ない。
 「ええ~~~!!!」と驚くばかりの副長アーサー、砲弾全外しの戦略、狂戦士的な敵パイロット、装備でエネルギー充填されるシステム、キラにちょっかいかける女性パイロット アグネスは桑島法子さんが演じ(生き残れてよかったねぇ;;)、戦闘場面で歌が流れる演出。「ミーティア」が流れた時には「これこれ!!」と身を乗り出しましたよ(笑)。
 今までを踏まえてのお笑いも少々入って、アグネスがルナマリアに「シンのどこがいいんだ」「あんなので妥協して」みたいなことを言う場面では どうしても中の人を連想してしまったし、同じような流れで「シンが何も考えてない!」とか「業の深い女が憑いてる」とか言われるのも「いや、あんまりでしょ」と思いながらも笑ってしまいました。
 ムウ・ラ・フラガの「おっさんじゃない!」って台詞も「あったなぁ!!」と懐かしかったし、アカツキに乗って砲口真正面で奇跡を起こす展開は、もうもうやってくれたなぁ!でした。で、やっぱりラクスは最強なのでしたよ。いや、アスランも最強でしたけど。

 ラクスやキラのような志の高い人からすると、デュランダル議長のディスティニー計画は壊すべきものなんだよなぁ。私からすると、生まれつきの向き不向きが分かるのは結構ラクかも、とか思ってしまうんですが、あくまで強制されるのは…ってことですかね。

 アスランと一緒にいた女の子が最後まで思い出せず(…;)、家へ帰ってから調べ直しました。…ルナマリアに妹っていたっけ(←おい;)。

NARUTO ーナルトー 巻ノ三~五 岸本斉史著 集英社ジャンプ・コミックス

 チャクラのコントロールを習得するため、木登り訓練に励むナルトたち。自主練習するナルトの前に、美少女のような風貌の少年 白(ハク)が現れ、「大切な人を守るために強くなる」と語る。
 再び橋職人タズナを襲う再不斬と白。再不斬とカカシ、白とサスケが相対する形に。白の秘術 魔鏡氷晶に苦戦するサスケは、飛び込んで来たナルトを庇い、重傷を負う。ナルトは怒り悲しみ、それが九尾の封印を緩めることに。圧倒的なチャクラで白に勝ったが、ナルトは面識のある白に止めを刺すことができない。結局 白は再不斬を庇ってカカシに討たれ、再不斬もまた、雇い主のガトーの裏切りにより倒れる。

 カカシの下、様々な任務をこなしたナルトたちは中忍選抜試験を受けることに。曲者揃いの試験場で、第一の試験は筆記テスト。試験管の言葉の裏を読み、カンニングの方法に工夫を凝らす生徒たち。残り時間15分となって、最後の問題が開かされる。…

  白は何だかよく覚えています、印象的なキャラクターでした。ナルトは知らず白の生きる意味を奪ってしまった訳で、「強くなりたい」の本質が問われることになります。再不斬の最期というかやられ方を覚えてなかったんですが、そうか、少年誌だもの、主人公たちは手を汚さないよね。
 中忍試験が始まって、一挙に登場人物が増えてきます。よくこれだけの個性というか戦い方というか、思いつくもんだよなぁ。強敵がいずれ仲間に、というのはジャンプの王道ですものね。
 それにしても、「再不斬」が一発変換されてびっくりしました(笑)。
 次巻に続きます。