読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

一発屋芸人列伝 山田ルイ53世 新潮社 2018年

輝いた時代は終わる。それでも、人生は続く。
同じ芸人でなければここまで肉薄できなかった、話題沸騰の連載がついに書籍化。

 我々一発屋は、ただ余生をやり過ごしているだけの“生きた化石"ではない!
レイザーラモンHG── 一発屋を変えた男
コウメ太夫──“出来ない"から面白い
テツ and トモ──この違和感なんでだろう
ジョイマン──「ここにいるよ」
ムーディ勝山と天津・木村──バスジャック事件
波田陽区── 一発屋故郷へ帰る
ハローケイスケ──不遇の“0.5"発屋
とにかく明るい安村──裸の再スタート
キンタロー。──女一発屋
髭男爵──落ちこぼれのルネッサンス
世の中から「消えていった」芸人たちのその後の人生を、自らも「一発屋」を名乘る著者が追跡取材。
これまで誰も書いたことがなかった彼らの現在は、ブレイクした“あの時"より面白かった?!
涙あり笑いあり、そしてなぜか生きる勇気が湧いてくる。時代に翻弄されつつも必死に芸に生きる、どうしようもなく不器用な人間たちに捧げるノンフィクション!

 雑誌ジャーナリズム賞作品賞受賞。 (出版社HPより)


 あちこちで話題になっていて気になった作品。
 元々髭男爵はネタ面白いし、山田さんに対してはバラエティ出てらっしゃるの見てても、ちゃんと受け答え機転が利いてて面白いという印象がありました(すみません視聴者なので上から目線です)。ですから今回、何だか色々言われてらっしゃったんだ、というのを読んでちょっとへぇ、という感じ。何か意外でしたね~。
 この著書でも、他の芸人さん達に対する感想と言うかツッコミも、「そう、それ!」だったり「そう見る?」だったり、って鋭い中に愛情や哀愁が見えて、やっぱりこの人腕あるじゃん、と思いました。だからこそ、何だかんだ言いながらこの世界で食べていけてるんだろうなぁ。
 思わず吹き出したフレーズも数知れず。うん、面白かったです。