読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ぐるぐる♡博物館 三浦しをん著 実業之日本社 2017年

 実業之日本社創業120周年記念作品


好奇心とユーモア全開の、胸躍るルポエッセイ!

人類史の最先端から秘宝館まで、個性あふれる博物館を探検!
好奇心とユーモア全開の愉快なルポエッセイ。

博物館が大好きな著者が、興味のおもむくまま、全国のおもしろそうな博物館を訪問。まじめに、ときに妄想を膨らませつつ、お宝や珍品に迫ります。
「なぜ、こんなにたくさん集めなすった!?」という著者の素朴な疑問に答えてくれるのは、慎み深くも超キャラ立ちした学芸員さんたち。
話はついつい脱線し――。
人類史、鉱物、漫画、SM、服飾、地場産業、伝統工芸etc、さまざまな世界の魅力を、著者の視点を通じて愉快に楽しめます。
カラー写真も多数収録。

【◎この本でぐるぐる旅した博物館】
茅野市尖石縄文考古館(長野)
国立科学博物館(東京)
龍谷ミュージアム(京都)
奇石博物館(静岡)
大牟田市石炭産業科学館(福岡)
雲仙岳災害記念館(長崎)
石ノ森萬画館(宮城)
風俗資料館(東京)
めがねミュージアム(福井)
ボタンの博物館(大阪)
書き下ろし「ぐるぐる寄り道編」熱海秘宝館/日本製紙石巻工場/岩野市兵衛さん


 美術館より博物館が好きです。でも長いこと行ってないなぁ、職場が変わって土日しか遊びに行けなくなったら、どこもとにかく混んでるんだもの;
 今回、個人的にあまり興味のない博物館も紹介されてたんですが、でも読んでみると面白い。これは三浦さんのレポート力ですね~。きっと聞き上手なんでしょうね、学芸員さんがノって話してらっしゃるのがありあり伝わって来ました。
 国立科学博物館には、一度行ってみたいと思ってました! 何て楽しそう!
 そして石ノ森萬画館! でもこれ、一緒に行ってくれる人が周りにいないんだよなぁ、で一人で行くには、関西からはちょっと遠いんだよなあ; 三浦さんがサイボーグ戦士たちのことを「ピュンマ」だの「ハインリヒ」だの、名前で呼ぶのが何だか嬉しい。00ナンバーで呼ぶんじゃなくてね(笑)。私もきっと何回もエレベーター乗っちゃうなぁ、でも「きみはどこにおりたい?」は野田圭一さんに吹き込んで頂くべきなのでは、そりゃ井上和彦さん好きだけどさぁ。
 風俗資料館にも圧倒されました、何だこの妙な明るさは。いや、これは三浦さんのお人柄が大きいんだろうな。「『男同士』や『女同士』、あるいは『人間と動物』といった作品を見せてください」のリクエストには思わず吹き出しました。で、それに応えた内容がミミズ、カエル、金魚に蚊…! 想像を超えていくよ…!
 ボタンの博物館もいいなぁ、普通にユザワヤでボタン見るだけで楽しいですもんね、それがパワーアップしてる訳ですから。「おいしそう」ってのよく分かります、私アクセサリーとか見る時、「可愛い、美味しそう」ってよく呟きますもの。…と友人に指摘されて気が付いたんですが(苦笑;)。ボタンホール発祥が西アジアから、ってのは素直にへえ、と思いました。
 自然の驚異や災害を展示したものも、でもあくまで重苦しくならず、まず興味を引く所から始める。これは三浦さん自身のスタンスなのかもしれませんが。
 それにしても、取材というのもあるんでしょうが、学芸員さんつきっきり、てのは羨ましいなぁ。