毎日新聞朝刊に掲載された「日本新(ネオ)カルチャーを歩く」というルポを中心に、著者が夢中になったもの、お薦めのものなどを書いたエッセイ。ショートショートや短編小説(小学生の女の子の、たいやきにまつわるが淡い恋心を描いた『さくら日和』、小さい子供と猫の関わりあい『七胴おとし』)も収録。
辻村さんって真面目な人なんだなぁ、というのが第一印象でした。真摯に向き合って、自分が好きなものを紹介し、熱い思いを語っている。やや生硬にも思える文章が、なんだかちょっと頑張って背伸びをしているようで微笑ましい。あと、結構体言止めを使う人だったんだなぁ、とも思いました。
例えば三浦しをんさんが同じような取材をして書いたエッセイなら、まるで雰囲気の違うものになった筈。個性だよなぁ、としみじみ思いましたよ。
例えば三浦しをんさんが同じような取材をして書いたエッセイなら、まるで雰囲気の違うものになった筈。個性だよなぁ、としみじみ思いましたよ。