読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

失われた地図 恩田陸著 角川書店 2017年

 川崎、上野、大阪、呉、六本木…
 日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。
 かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇える。
 記憶の化身たちと戦う、“力”を携えた美しき男女、遼平と鮎観。運命の歯車は、同族の彼らが息子を授かったことから狂い始め――。
 新時代の到来は、闇か、光か。                              (帯文より)


 恩田さん、この頃出版物多いなぁ。各出版社、直木賞獲るの待って一斉に出し始めた感じ(笑)。

 いや、恩田節炸裂でした。
 エヴァンゲリオン以降流行ったアニメのような作り、何の説明もなくいきなり始まるエピソード。これをやるには「え、これどういうこと??」ってんで相当内容でぐいぐい引っ張らなきゃいけない。で、この辺りの判断が私恩田作品ではできなくてですね; だってファンなんだもの;; つまり、読んじゃうんですよ(苦笑;)。
 本来なら中心となるべき人物は、鮎観と遼平の息子 俊平ですよね。彼を主人公にしていずれまた続編が出るんだろうか、というか出して貰いたいんですけど。鮎観の再婚相手も何だか怪し気な感じ。…これは気の所為かな。
 「グンカ」と言うネーミングに、何だか意味深なものを感じつつ。
 面白かったです。私は、ね(笑)。