読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

神仙の告白~僕僕先生 旅路の果てに 仁木英之著 新潮社 2016年

 『僕僕先生』最新作。
 この作品をお好きな方は、以下の記事を読まない方がいいかと思います。
 ネタばれあります、すみません;

 劉欣を喪って、僕僕一行は長安へ戻ってきた。劉欣の仙骨を得た王弁は、やがてこんこんと眠りについたまま目覚めなくなってしまう。僕僕は王弁の身体を司馬承禎に預け、自身は一旦別れた薄妃と共に、王弁を目覚めさせるための薬を作るため、材料探しの旅に出る。
 八戒、悟浄、孫悟空や伝説の神仙たちまで現れて、僕僕の邪魔をする。どうやら僕僕が天地を破壊するために動いている、という噂が流れているらしい。かつて僕僕の弟子だった華陀や、華陀に救われて昇仙した関羽までその噂を信じている様子。反対に、僕僕自身を利用しようとするもの王方平、また王弁を破壊兵器のための「器」として目覚めさせようとしている司馬承禎と、その王弁を奪おうと企むラスク。
 僕僕が足止めを食らっているうち、薄妃は託された薬を司馬承禎に渡してしまう。王弁の仙骨が暴走を始めた。僕僕は自身の力全てをかけて、それを止めようとする。
 王弁が目覚めた時、僕僕の姿はなく、傍らには壮年のもう一人の王弁がいた。…


 登場人物多くて把握できませんでした、と自身の記憶力のなさを棚上げして言ってみる(苦笑)。誰がどういう目的で僕僕や王弁を狙っているのか、整理できなくてですね;
 相変わらず、状況がとにかく掴めない。言っている台詞が誰のものなのかすら、すっと理解できない箇所が多々ありまして; もう途中から、機械的に淡々と読み飛ばすことに徹しました。
 で、ラストですよ。何か、今更それなの、王弁?? 今までの絆はどうしたのさ、僕僕を盲目的に信じるのが王弁の在り方でしょう、これまでの関係を無視して裏切った上、それでは陳腐極まりないよ。
 とにかくクライマックスだそうで。何かでも、このままではどこかで見た展開、ありきたりなラストになりそうです。…それにしてもこの作者、天地創造だの天地開闢だの好きだなぁ。