読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ぐるぐる問答≪森見登美彦氏対談集≫ 森見登美彦著 小学館 2016年

 森見登美彦氏初の対談集!
 10代、20代の読者に圧倒的な人気を誇る森見登美彦氏、初の対談集!
 デビュー以降各雑誌に掲載された、いまやほとんど読むことの出来ない対談を一挙収録。対談相手は劇団ひとり氏、万城目学氏、瀧波ユカリ氏、柴崎友香氏、うすた京介氏、綾辻行人氏、神山健治氏、上田誠氏、羽海野チカ氏、大江麻理子氏、萩尾望都氏、飴村行氏、本上まなみ氏、綿矢りさ氏ら14人。十年前の森見登美彦氏と現在の森見登美彦氏が対談する小説「今昔対談」も特別収録。       (出版社HPの説明に付け足しました)

 ファンタジーノベル大賞、復活するのか!と欄外の註釈に目が釘付けになった一冊。いや、内容もちゃんと面白かったんですけど。所々で出る森見さんの関西弁が何だか愛おしい(笑)。
 ほのぼの、和気あいあいと言った雰囲気がこちらにも伝わって来るよう。アニメのスタッフの方とも良好な関係を築かれているようで。でも確かに、森見作品ってアニメなんだよな、実写には多分向いてないんだよな。舞台の方が向いてるかも。
 京都と言う舞台の懐の深さ、でも狭さ。「森見登美彦左京区から出た!」のくだりはちょっと笑ってしまいました。森見作品がほぼ網羅されて触れられてたんじゃないかな。愛されてますねぇ。
 圧巻は最後の今昔対談かもしれない。これはもう小説ではないかしら、と思いつつ。オチも決まってましたものね。飴村行さんの作品は、ちょっと読んでみたくなりました。題名だけ見て怖気づいてたんですけど。