読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1~5巻 河合克敏著 ヤングサンデーコミックス

 舞台は鎌倉。脅されて書道部に入部した帰国子女の大江縁と、だまされて書道部に入部した柔道部のホープ・望月結希。部長の日野ひろみや顧問の影山先生の指導の下、「一」や「十」から始まって、「九成宮醴泉銘」の臨書に精を出す日々。
 出品した市民書道大会で、縁たちはひろみの双子の姉妹・よしみを部長とする鵠沼学園書道部とリレー書道で対決することに。
 以降、藤沢駅での鵠沼高校の書道パフォーマンスを切っ掛けに、鈴里高校も水戸黄門ピンクレディーの唄に合わせての揮毫を披露したり、寺での合同合宿を経験したり。
 鵠沼高校に触発されて、鈴里高校書道部も「書の甲子園」に出品することになった。一年生二人は落款印作りから始まって、出展作を考える。結局縁は「雁塔聖教序」の臨書、結希は身体能力を生かして大字書に挑戦する。
 夏休み、バイト先の蕎麦屋で、縁はメニュー書きを頼まれる。文化祭でのパフォーマンスにも関係してくることから、縁は「漢字かな交じりの書」に興味を持つ。
 体育祭のクラブ対抗リレー、文化祭の書道パフォーマンス。部員集めに余念はないが、なかなか入部希望者は集まらない。だが実績は確実に上がり、日野部長の作品は「書の甲子園」で秀作賞を獲る。…


 題材的に興味があって、読んでみたかった作品。私が、というよりも母に読ませてみたかった、というのも、私の母はずっと書道を習っている人なので。
 で、実際見せてみると、「そんな馬鹿な」「それはないわ~」という言葉が結構出てきてですね(苦笑;)。流派というかによっても違うのかも。でも呉竹製墨擦り機の存在は知ってましたね、「漢字の人は沢山墨使うからね」「かなはあんまりいらないのよ」。だそうです。
 でも初心者の私にしてみれば、十分面白かったし、色々字を書くときの参考になったような気がします。本当に基本、はねる時に手首を返さない、とかね。
 個人的には、「母」の書き順をいきなり間違える結希ちゃんに思わず吹き出してしまいました。結希ちゃん、自分の名前ちゃんと書いてるのかな、特に「希」の字。私は「有」も「必」も「飛」も、筆順正しく書いてる自信があるぞ(えっへん!)。
 石碑を前に興奮する一条くん、これはいわゆる聖地巡り、というヤツでしょうか。書道オタクなりの興奮ポイント、別のものに置き換えたら気持ちが分かるような…(笑)。しかし私は、筆使いが分かるくらいまで精密に石に彫り込んだ彫師さんの方が、凄い技術を持っていたんではないかと思えて仕方がありません。
 そうそう、私「サウスポー」は踊れる自信ないなぁ~。「UFO」なら多分まだ覚えてるけど(笑)。