読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

戦旗不倒 アルスラーン戦記15  田中芳樹著  光文社カッパ・ノベルス  2016年

 『アルスラーン戦記』15巻。
 ネタばればりばりあります、すみません;

 ヒルメスを追放しミスル国を掌握したテュニプは、孔雀姫フィトナをパルス王国の正統な内親王と押し立ててパルス侵攻をもくろむ。その陰には、パルス人の商人・ラヴァンの暗躍があった。
 一方、マルヤム国に辿り着したヒルメスは、国王ギスカールと再会する。ヒルメスギスカールを脅し、けしかけてパルス王国への侵攻を決意させた。
 チュルク国では魔軍を率いる魔将軍イルテリシュが、パルス蹂躙の機を待つ。
 シンドゥラ国の内乱から逃げて来たパリバダは、要衝ソレイマニエにて、デマヴァント山噴火とチュルク軍の消耗戦、そして蛇王ザッハークの復活に出くわす羽目になる。
 ソレイマニエ放棄を決意するアルスラーン。西方からのミスル軍に備え出兵、簒奪王テュニプを討つ。だが、念のためとマルヤム国境ザーブル城に布陣したナルサスは、アルフリードと共にヒルメスに急襲された。…                             (裏表紙の紹介文を参考にしました)


 何か色々悪い噂が耳に入っていたので、少々怯えながら読んだのですが。
 …いや、そこそこ面白かったと思うんだけど;
 登場人物の相変わらずのやり取り、「エラムの料理をアルスラーン陛下がお気に召した」なんて台詞は、多分漫画の影響で出て来たんでしょうね。もう一度復讐の塊と化したヒルメスも、アニメのあっっっつい描かれ方に感化されたのかしら(笑)。
 アルフリードについては予想外でしたが、ナルサスの死は、田中芳樹作品において後継者がいたら死亡フラグってのは指摘されてて、もう第一部の頃から予想されてましたし。…ってことはキシュワードも危ないな。私はアルスラーンは生き残ると思ってます。
 こんなに時間を空けず順調に刊行されてたら、ここまで言われてなかったんじゃないのかな、と思いつつ。
 蛇王ザッハークだけならともかく、この四方八方からの国難をあと一冊でどう決着つけるのかは少々不安ですが、ナルサスが最後に書き残していたメモが役に立つんでしょうか。
 次が最終巻です。