読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アルスラーン戦記14 天鳴地動  田中芳樹著  光文社カッパ・ノベルス  2014年

 『アルスラーン戦記』14巻。
 ネタばれあります、すみません;

 シンドゥラ国王・ラジェンドラペシャワール城が空になったことを知り、国境を越えて一気に乗り込んできた。だが同じ行動に出たチュルク国と共に、両軍はイルテリシュ率いる魔軍の攻撃に合い、手酷い損害を被る。イルテリシュは続けてチュルク国侵攻を開始、国都ヘラートを制圧して他国侵略の足がかりを得る。
 ミスル国で客将軍(アミーン)クシャーフルとして采配を振るうヒルメスは、南方の敵ナバタイ軍を撃退するため、慣れない船団に乗っていた。そこでミスル国内からの反撃にあい、ヒルメスは再び国を追われることとなる。向かった先はマルヤム国、皮肉にもギスカールが王座に就いた国。ギスカールはかつてルシタニアの王弟で、ヒルメスと共にパルスに攻め込んだ経緯を持つ。
 アルスラーンはパルス国内で、蛇王ザッハークの復活に備えようとしていた。だが土木工事を得意とするトゥースは地震からアルスラーンを護って死に、海軍を作ろうと連絡をとった海上商人のグラーゼも、ザッハークの眷属に殺される。グラーゼへの使者に立ったジムサも、その命を落とした。
 国内では蛇王の再臨を、アルスラーンのせいではないかとの噂が流れ始める。…


 何か、凄い勢いで人が死に始めました。しかも有用な人ばかり。とにかくアルスラーンの手足が捥がれて行ってる感じです。何だかアニメの『フランダースの犬』を思い出しましたよ。あれも、ネロが生き残る可能性を一つ一つ潰して行く様に、うわぁ…と思いましたものね。
 とか言いながら、しっかり記憶してない登場人物も多々いらっしゃいまして(苦笑;)。
 蛇王ザッハークだけでも大変なのに、諸国もそれぞれ不穏な空気です。
 …しかし、14巻では終わらなかったのね~。続きはいつごろ出ることやら。