読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アルスラーン戦記13 蛇王再臨  田中芳樹著  光文社カッパ・ノベルス  2008年

 アルスラーン戦記13巻目。
 友人祥さんにお借りしました、祥さんいつもありがとう♪
 ネタばればりばりあります、本当すみません;

 チュルク国王カルハナにより、ジャライルとバイスーンの従兄弟はアルスラーン暗殺を命じられる。酷薄な指導者カルハナに疑問を抱くようになっていたジャライルはバイスーンと仲違いし、結果魔の山デマヴァント山でバイスーンを殺してしまう。思わぬ出来事を嘆くジャライルを拾ったのはイルテリシュだった。イルテリシュは蛇王ザッハークを縛っている鎖を材料として、宝剣ルクナバードと同じ剣を得ようと思い付く。
 ミスル国はナバタイ国から攻撃を受け、ヒルメスは軍を率いて南へ向かう。その隙にシャガードが反乱を企てるが、孔雀姫フィトナの機転もありシャガードは撃たれる。
 ナルサスは来る大戦に備え、ペシャワール城の放棄を提案。シンドゥラ国王ラジェンドラ二世とチュルク国王カルハナとイルテリシュが、ペシャワール城を巡って三つ巴の争いをするよう仕向けるが、イルテリシュだけは思惑と外れてしまう。
 パルス内陸中央部の町ソレイマニエでは、怪我のため具合が悪くなったエステル一行が長雨に足止めを食らっていた。さらに有翼猿鬼(アフラ・ヴィラーダ)が町を襲い、その危機をダリューンメルレインらパルス軍が救う。漸くアルスラーンと再会できたエステル。そのままエステルは死出の旅に出る。…

 …エステルが死んでしまいました! 前巻ラストで何か危なそうだな、とは思ってたのですが、さすが大量虐殺(ジェノサイド)田中、本当に殺してしまいました! 通勤電車の中でほんのり涙ぐんでしまいましたよ。しかもエステルの死に意味を持たせてます、アルスラーンは生涯独身を宣言。…てことは田中さん、最初からそのつもりだったのか?? 
 友人が「さっさと読め!」と言っていた理由が納得行きました、こりゃ喋りたいわ;
 解放王アルスラーンの十六翼将ようやく揃い踏み、なのにさっさとザラーヴァント死んで、「十六翼将」だったのは20日間のみだとは…。
 とうとう蛇王復活です。諸国とのいざこざも終わってないし、あわせてどう決着が付くのか、何人生き残るのか(…;)。いよいよクライマックスぽいんですが、続きはいつ出るんでしょう。