読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アルスラーン戦記12 暗黒神殿  田中芳樹著  光文社カッパ・ノベルス  2006年

 アルスラーン戦記、12巻目。

 ペシャワール城を妖魔が襲う。クパード、イスファーン、メルレイン、トゥース、ジャスワントの諸将は健闘し、海上商人グラーゼ卿の援軍もあってペシャワールを守り切るが、親王イルテリシュは逃してしまう。
 ミスル国ではヒルメスの名を騙ったシャガードが、ミスル国王を人質に王宮の一室に立てこもった。ヒルメスはこの機に乗じてミスル国王とその側近マシニッサを始末、幼いサーリフ王子を新国王に押し立て、ヒルメスは実権を握る。
 王太后タハミーネが隠遁生活を送るバダフシャーンで、ギーヴはレイラを見かける。レイラを我が子と思い、匿おうとするタハミーネ。レイラは迎えに来たイルテリシュと共に、有翼猿鬼の運ぶ籠に乗って飛び去る。
 王都エクバターナに戻り、アルスラーンに事の次第を伝える将軍たち。丁度その頃、王都の城外カリヤーン街で何人も行方不明者が出ているとの噂が広がる。キシュワードは妖魔が出てくると言う石切り場の亀裂に入り、地下に暗黒神殿を確認。魔道士グンディーは貯水池を決壊させて地下に流し込みキシュワードたちを押し流そうとするが、ダリューンによって虜囚となる。
 パルス国山間部の街ルーゼ・キリセで、パリザードエステル、ドン・リカルドはチュルク国の密偵に出くわし、危うく命を狙われる。この地の役人カーセムは、王都にこの事態を報告しようと、三人にエクバターナ行きを勧める。…

 副題別名『蛇王遅刻』なんだそうで(笑)。
 イスファーンの飼い狼、火星(バハーラム)が死んでしまいました! ドジっ子アイーシャも登場。普通に考えればこの子はイスファーンのお相手なんですが、王宮勤めとなると、もしかしてアルスラーンのお相手なのかしら;
 結構平気で腕が飛んだり脚が千切れたり片目が潰れたりする作品なんですが、膝を壊されて、エステルえらく衰弱してます。あの脚で戦うのはどうも無理な気がしてきました。十六翼将、ルシタニア人枠は彼女だと思ってたんですが、違うのかしら? ドン・リカルドの方なのか?? 元々エステルに軍を率いたりした経験はないですもんね。
 イルテリシュも意識全て乗っ取られている訳ではないようですね。レイラは危なさそうだけど;
 ナルサスアルスラーンの言葉に感銘を受け、続けて不吉な予感に囚われています。この「不吉な予感」ってのはいつ明かされるんでしょう、何だかナルサスの命も危なっぽい。ジェノサイド田中、健在なのかな(苦笑;)。とりあえず次で「アルスラーンの十六翼将」揃い踏みだそうです。