読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ここはボツコニアン 5 FINAL ためらいの迷宮  宮部みゆき著  集英社  2015年

 『ここはボツコニアン』最終巻。
 ネタばれになってる気がします、すみません;

 サンタ・マイラの街を襲い来る円盤に右往左往、これではキリがない、とピノピ二人は物質瞬間転送機のルートを閉ざすことに。当初、ルートを閉ざした者は元の世界に戻れないという設定にロボットのアシモフが立候補、だが幽体の郭嘉の助けを得て、何とか無事に帰還できた。「ムー」さながらの怪しげな雑誌記者をしている莢ニンゲンを倒してみると、これがエリアボスだったらしい。三つ目の鍵が現れた。
 莢ニンゲン記者の複製能力を利用して、合鍵をさらに二つ作成したピノピ。魔王の怒りを買って、回廊図書館から放り出されてしまう。
 今まで通った世界をめまぐるしく回りながら、新しい必殺技や召喚魔法を手に入れながら(ついでに栄養補給もしながら)、着いたのは再びのアクアテク。そこに発生したブラックホールに飛び込んで、舞台はいよいよ宇宙空間、無重量でまともに動けない宇宙コロニーの中でボツエイリアンと対決。何とか再びボツコニアンの世界に戻ってみると、ボツコニアンの世界が消え始めていた。
 魔王を倒さなければこの世界がなくなってしまう。トリセツの正体が明かされ、ピノピは二人ばらばらに迷宮の中へ、再会してルイセンコ博士の搭乗する新生ボッコちゃんと戦い、そしてラストバトルへ。ピピは迷宮の中で聞こえた魔王の声から、魔王の正体に察しがついていた。…


 う~ん、4巻までの内容本当に忘れていて、ちょっと困りました; 特に今回は今までのエリアをもう一度おさらい、みたいな展開もあったので。やっぱり終わってから一気に読んだ方がよかったかなぁ、でも5巻で終わるとは思わなかったんだもの。
 今まで以上に宮部さんのお喋りが楽しい第5巻、でも私はゲームはスーファミからこっちあまりしていないので、まるでついていけず;; ただ太文字四倍角の作者の呼びかけ「あなたにとって、もっとも思い出深いラスボス戦を教えてください。」には、「『FFⅢ』くらやみのくも!!」と心の中で即答してしまいました。…いや~、あれは辛かった;;
 『ソウル サクリファイス』って何、どんなゲーム??と頭の中?マークで一杯にしながら、魔術師マーリンの声がいい、との言葉に思わず検索かけてしまいましたし。…この声優おたく;;
 「ラスボス戦は忘れている」というのは、私だけじゃなかったんだ、とちょっと驚きました。ていうか、私、ゲームやってる間は楽しいんですが、終わるとほとんど内容というかストーリー覚えてなくてですね、自分の記憶力の悪さが原因だと思ってました。…いや、安心しちゃいけない、本当にそうだよ、きっと;;
 しかし、「作者のへそくりでも製作できそうな超低予算バカ映画」って、宮部さんへそくりいくら持ってるんだろう。…かなりな映画ができるんではないかしら、とちらっと思ってしまいました。