読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ここはボツコニアン 3 二軍三国志  宮部みゆき著  集英社  2013年

 シリーズ三冊目。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 ピノピのコンビが訪れたのは二軍三国志の世界、三国志ゲームの世界では登場させてもらえないキャラクターたちがわんさかたむろし、著者の陳寿羅貫中まで声だけの出演をする世界。
 赤壁以前に死んでしまった所為でふわふわ幽霊で登場する軍師郭嘉郭嘉を敵対視する荀彧、老兵故にあまりピックアップされない楽進将軍、人気はあるけどやっぱり赤壁以前に死んでしまったので、一軍と二軍を行き来するイケメン孫策等々、揃ってクイズ合戦に勤しんでいる所で、ゴジラそっくりな赤白モンスターが登場、成り行きで戦うことに。
 手こずる一同の前に現れたのがルイセンコ博士とそのロボットボッコちゃん、ところが今度はボッコちゃんが暴走。穏健派と思われた孫権の思わぬ活躍でボッコちゃんを倒したら、これがエリアボスだったらしく、回廊図書館の鍵と扉が現れた。ピノピは「第一之書」をゲットする。
 またアクアテクへ戻ったピノピたち、今度は行方不明者続出のホラーゲームの世界へ。三角錐頭の謎の住人たちに追い掛けられてすっかり怯えながら、女性カメラマンのタバサに出会う。果たして、この村にはどんな秘密が??…

 空箱をかさかささせるのって何?? 何で荀彧は怯えてるの?? 三国志はその昔読んだけれど、もう内容ほとんど忘れてるからわかんないよう~;;
 「官位や呼び名や通称や幼名が入り乱れて、相手との関係によって一人の人物が三通りぐらいの呼ばれ方をするので、混乱しちゃう」って文には大きく頷きました。そう、その上親子だの兄弟だの、名前が漢字一文字違いとかで訳わかんなくなるんだよ!
 「ゲームやドラマや映画には、活字の原作者は無用の長物だったりするもんなぁ!」ってのは、宮部さん映像化で嫌な思いしたのかしら。宮部さんは、まだそんな不幸な映像化は少ないかと思うんですが。
 さて、ホラーの村に迷い込んだ二人、新しいキャラは仲間になるんでしょうか。
 次巻に続きます。