読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

宮部みゆき全一冊 宮部みゆき著 新潮社 2018年

 長年単行本未収録だった、幻の短篇小説3本!
 ファン必携のコンプリートブック、満を持して誕生!!
 未収録エッセイ15本、映画監督や作家との未収録対談、超ロングインタビュー、作家生活&全作品年表、いしいひさいち漫画2本、藤田新策・新潮文庫装画画廊、こより・『この世の春』挿画ギャラリー……など。
 秘められていた宮部作品のルーツと創作の原点を収録。本人による貴重な自作(「負の方程式」)朗読CD付!                               
                                          (出版社HPより)

 手に取ってぱらぱら捲ったら、文字は小さし三段組の箇所はあるし、うわぁ、読むの時間かかりそう、と思ってたら、すらすら読めてびっくり。
 そりゃそうか、宮部さんだもんな。
 物語の巫女っぷりは健在、これはあれだ、朝井リョウさんが歯噛みして悔しがるタイプの作家さんだ(笑)。計算なんかしなくても、自然と物語が浮かび上がって収束していく。勿論、事前の下準備とかした上でのことなんでしょうけど。
 宮部さん、読書量も凄いんだなぁ。で、よく内容覚えてる。対談の中なんかで紹介されている何冊かは、絶対いずれ読もう、と決意しましたよ。
 こう言う人を見ると、改めて自分が読書家だとは言えないな、と思い直します。決して多くもないし、ジャンル偏ってるし、すぐ忘れるし(苦笑;)。

 懐かしい作品の当時の思い出、エピソードなんかも読めて嬉しい限りでした。特に『長い長い殺人』なんて、私の中では長いことベストオブ宮部、数多ある作品の中で長期に渡りナンバー1に君臨してた作品でしたので。…今は一位がありすぎてねぇ;;
 とりあえず、文庫版『ソロモンの偽証』6巻は読もう。大人になった藤野涼子と杉村三郎の邂逅、舞台は学校、ってその書き下ろし何、ズルい!!